「これまでのケースを見ると、同グループで起きた事故で被害にあった方の多くが10代や20代の若い飼育員たちです。キャリアの浅い飼育員にじゅうぶんな安全教育を行わないまま、そして時間外労働を強いるなどの劣悪な労働環境なども事故が起きる本質的な要因になっているのではないかと、関係者のあいだでは指摘されてきました」
地元紙記者は“同園ならでは”の事情を明かす。
「現在『東北サファリ』は創業家の熊久保信重氏が二代目社長として運営にあたっています。ご自身はレーシングドライバーとしても有名な方で、『東北サファリ』の真横で『エビスサーキット』という自動車レース場も経営しています。
というのも創業者である彼の父親が多角経営を進めた結果、事業を複数抱えており、熊久保氏はそれらの多くを引き継ぎました。彼は『サファリパーク』事業のほか、さまざまな施設のオーナーでもあるのです。安全管理の点で、こうした運営体制にも問題点がなかったのか再検証するタイミングなのかもしれません」
今回、発生した事故について警察は、同園の従業員がライオンに襲われたとみて調べをすすめている。繰り返される「サファリパーク」での事故を防ぐためにも、その検証が急務だ。
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