名医が飲んでいる「降圧剤」とその理由

名医が飲んでいる「降圧剤」とその理由

心臓を守るための選択

 精神科医の和田秀樹医師は、カルシウム拮抗薬のニフェジピン10mgとβ遮断薬のビソプロロールフマル酸塩5mgをいずれも朝1回服用している。

 40代から血圧が200程度と高かった和田医師は、50歳頃に心臓ドックで心肥大を指摘され、降圧剤の服用を始めた。

「ニフェジピンを飲んでみて体に合っているとは感じましたが、当初40mgと配合剤を飲んだことで、正常値まで下がる一方、頭がフラフラしてしまった。そこでニフェジピンを少ない10mgに変えましたが、3年ほど前に心不全を発症。その治療薬であるビソプロロールフマル酸塩を飲むことになり、配合剤をやめました」

 降圧剤の副作用で頭がフラフラしないよう調節した末の結果だという。

 循環器内科の五十嵐健祐医師(お茶の水循環器内科院長)もアムロジピンベシル酸塩5mgを服用中。

「35歳からアムロジピンベシル酸塩を飲み始めました。毎日焼き鳥を食べていたら数値が上がってしまったんです。食事の改善が難しかったため、薬で数値を安定させようと副作用が少なく効果の見込めるアムロジピンベシル酸塩を飲み始めた」

 ただ、多くの高血圧患者を診ている循環器内科医の五十嵐医師は、第一選択薬のカルシウム拮抗薬やARBよりも「β遮断薬」が大事だと言う。

「β遮断薬は降圧効果は弱くても、心臓を保護する作用が強い。心筋梗塞、狭心症、心不全、不整脈の予防に効果的です。β遮断薬で足りなければ、ほかの降圧剤を使うという順番。循環器内科は心臓ファーストで考えます」(五十嵐医師)

 それでも自身がカルシウム拮抗薬を服用するのは、「サウナが大好きで、交感神経をブロックする作用のあるβ遮断薬よりカルシウム拮抗薬がいい」(同前)のだという。

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