中国のSNSには白タクとみられる料金表が投稿されている
中国人ドライバーの“メンタル”に困惑
さらに、“違法白タク”は都心にも進出しているという。主に都内で走行する役員ドライバーが話す。
「ミニバンやワゴンは習志野、柏、松戸ナンバーなど千葉県の郊外のナンバー、それに大阪のなにわナンバーも多い印象です。白ナンバーの大型バスも多く、群馬とか栃木、大阪の和泉ナンバーも中国人らしき客をよく乗せていますね」
なにより困惑するのは、中国人ドライバーの“メンタルの強さ”だという。
「たとえばGINZA SIX、松屋銀座などの前には買い物中の客を待とうとする中国人ドライバーがたくさんいる。彼らは他のクルマが停まっていても、わずかな隙間に突っ込み、斜め駐車になっても構わず強引に停めてそのまま居座るんです。
日本人ドライバーは“斜め駐車は通行の邪魔だ”と、つい前後にずらしてしまい、いつの間にか中国人ドライバーのクルマが横付けしている、ということが頻発しているのです」(前出・役員ドライバー)
GINZA SIXなどの周辺では一般客が流しのタクシーを捕まえようとしても、中国人ドライバーらの駐車車両がビッシリで停まれないから拾えない、という状況が常態化しているという。一般の買い物客にも多大な迷惑がかかっているということになる。
「安いのだからしょうがないか」──そう思いそうになるが、白タク行為は犯罪だ。道路運送法で禁止されており、3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、あるいはその両方が科される可能性がある。さらに、旅客運送を行うドライバーは第二種運転免許が必要であり、持っていなければ無免許運転として3年以下の懲役または50万円以下の罰金に処される可能性もある。
日本当局も対策に乗り出しているというが、“違法白タク”が一掃される日は果たして来るのだろうか。あるいは、ライドシェアで合法化されてしまうのか──。