「プロデュース作品を海外に出したいですね」
──それが2023年のドラマ出演5本、映画公開5本、CM出演2本、バラエティー番組出演、美容本出版。くわえて映像作品のプロデュースが2本という大車輪の活躍につながった。
MEGUMI:そんなにですか? やっとスタートラインに立った気分です。今までやってきたことが世の中に伝わったということでしょうか。本当にありがたいです。美容に関してはただ大好きで何十年も続けてきたことが、形になりました。関心がない人にも届くようにしっかり考えましたし。ドラマ、映画のプロデュースにしても「こういうことをやりたいな」と思っていたことが、明確化されました。もちろん仕事ですから、努力(の結果)だと感じるものと、好きが勝っているものとありますけどね。
──今、2024年の事業計画に予定されていることはありますか?
MEGUMI:昨年のインタビューでもお話ししたのですが、やっぱり海外でもっともっと仕事をしたい! もちろん出演で出ていくこともいいのですが、その量を半分にして、プロデュース作品を出したいですね。そのための英会話も4年ほど続けています。なかなか時間が取れないので、深く、浅くのレッスンの繰り返しです。
──本の第2弾は?
MEGUMI:そうですね、第2弾は“心の話”を書きたいと思っています。大人になればなるほど、立ち位置も精神も複雑化していく。そこは私も今大変ですから、とても理解しています。毎日自分の体を使って「どうしたらストレスは軽減するのか」と実験しているようなものですので、その情報を共有したいです。
──最後に。今さらになるかもしれませんが、信条にされていることはありますか?
MEGUMI:「前のめりに生きる」ということです。年齢を重ねるとだんだん腰も重たくなるし、面倒臭さが増して「これをやってみよう!」という野心が減る。突然、解決しなくてはいけない問題も出てくる。でも私の憧れている人たちは、年齢に関係なく、やりたいことをやっています。その姿を目指して、私も頑張ろうと思います。
(了。第1回から読む)
「年齢に関係なく、やりたいことをやる女性に憧れています」
【プロフィール】
MEGUMI(めぐみ)/1981年生まれ、岡山県出身。2001年に芸能界デビュー後、バラエティ番組、グラビアを中心に活躍。近年では2020年『第62回ブルーリボン賞』で助演女優賞を受賞など、女優としての評価も高い。昨年プロデュースを手がけた『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』に引き続き『くすぶり女とすん止め女』(ともにテレビ東京ほか)が現在好評放送中。その他、石川県でカフェを経営するなどマルチに活動中。プライベートでは一児の母でもある。
(c)「くすぶり女とすん止め女」製作委員会
ドラマチューズ!『くすぶり女とすん止め女』
毎週火曜 深夜24時30分〜 テレビ東京ほかにて放送、TVerにて配信中
49歳、専業主婦、二人の子供の母親である山本郁子(西田尚美)の人生はくすぶっていた。世間からは高評価の夫・武(勝村政信)は浮気されるだけではなく、人格を損なわれるようなモラハラを受けていた。実の両親も味方にはならない。そんな郁子がPR会社で働き始めて、人生が変わり出す。郁子は自立した女性に代わることができるのか? 一方、郁子と同じPR会社で働く“万年2番手”の工藤ほのか(香音)も、25歳にして、仕事も恋愛も満たされない日々を送っている。彼女もまた変身願望の最中にいる女性。年齢差のある二人がどんな人生を切り開いていくのか──。
【番組公式HP】https://www.tv-tokyo.co.jp/kusuburi_sundome/
◆取材・文/小林久乃、スタイリスト/大浜瑛里那、ヘアメイク/エノモトマサノリ、写真/小倉雄一郎