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【追悼BUCK-TICK櫻井敦司さん】友人の元カリスマホスト・城咲仁氏が明かす素顔「あっちゃんは思いやりの塊のような人でした」 

城咲氏は櫻井さんを「あっちゃん」と親しみをこめて呼んでいた(城咲氏提供)

城咲氏は櫻井さんを「あっちゃん」と親しみをこめて呼んでいた(城咲氏提供)

 人気ロックバンド「BUCK-TICK」(バクチク)のボーカル櫻井敦司さん(享年57)の急逝を多くの人が偲んだ。元カリスマホストでタレントの城咲仁氏(46)は中学年で「BUCK-TICK」を知り、高校時代は櫻井さんに憧れてストレートのロングヘアーにした「筋金入りのファン」として芸能界でも知られている。NEWSポストセブンの取材に対し、櫻井さんへの深い想いを吐露してくれた。

「高校時代、バイトでお小遣いを貯めて『BUCK-TICK』のコンサートによく行ってました。そんないちファンの僕が、27歳で芸能入りして30歳手前で初めてご本人とお会いする機会に恵まれたことは夢のような出来事でした。きっかけはレギュラー番組を持っていた東京FMの番組プロデューサーです。彼に誘っていただいて、関係者枠で初めてライブを見に行き、日本武道館で公演後、スタッフさんから『打ち上げもどうぞ』と招かれたんです」(城咲氏。以下同)

 初めて対面したのは、渋谷のイタリアンだった。城咲が先に打ち上げ会場で待っていると、遅れて現われたメンバーを見た途端、頭が真っ白になったという。

「毎年、年末の12月29日に『BUCK-TICK』が何十年もライブをやっているんですが、初めてお会いした時はずっと憧れていた人なので緊張して喋れなくて……。あまりにも尊い存在なので話しかけることもできませんでした。今でもよく覚えてます。僕が緊張して、ひたすらワインを飲んでいると櫻井さんからお声をかけてくれたんです。最初に口から出た言葉が『大好きです、あっちゃん』でした」

 これ以降、城咲はライブ後、毎年打ち上げにも参加するようになるが、櫻井さんのオーラに圧倒されて「同じ空間にいるだけで幸せでした。これ以上、深く友達になりたいとか、そんな感情もなく、完全にファン目線でした」と語る。

「『BUCK-TICK』のメンバーさんは普段本当に穏やかな方々です。楽曲ではダークな世界観を描いてますが、個々のメンバーにダークさはないというか。声を荒らげているところを聞いたこともないですし、いつも平常心でいる。

 特に櫻井さんは読書家で、すごく博学で芸術家のような方。哲学だったり、歴史書だったり、片っ端から読んでいました。だからと言って知識をひけらかした姿を一度も見たことがないです。ご自身の話もしないですし、『BUCK-TICK』のメンバーは全員そうです。ライブ後の打ち上げでも、自分たちよりもライブに来てくれた人の話を聞いている、思いやりの塊のような人です」

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