芸能

笠置シヅ子さんと数々の因縁も『ブギウギ』で触れられない美空ひばりさん 長男は「NHKからは特にご連絡を受けておりません」

デビュー前から笠置さんと面識があった(写真/共同通信社)

デビュー前から笠置さんと面識があった(写真/共同通信社)

 10月2日からスタートした連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK)。テンポよく進むストーリー展開が好評で、視聴率も上々の滑り出しを見せている。
 
 水谷豊(71才)と伊藤蘭(68才)の一人娘である趣里(33才)が好演するスズ子のモデルは、戦後の日本で「ブギの女王」と呼ばれた笠置シヅ子さん(享年70)だ。

「主人公の母親・ツヤ役を演じる水川あさみさん(40才)と趣里さんは息がぴったりで、本当の母娘のよう。水川さんは大阪出身なので、いわば関西弁ネイティブ。趣里さんは彼女のことを慕っていて、よく方言のイントネーションを教えてもらっていました。水川さんも彼女をかわいがり、『うちの娘はどこにおるんかな~』といつも目で追っていました。現在は物語の2章となる東京編を撮影しています。
 
 ここからは、“ブルースの女王”淡谷のり子さんをモデルとした役を演じる菊地凛子さん(42才)、そして、作曲家の服部良一さんがモデルの人物を演じる草なぎ剛さん(49才)らが登場します」(ドラマ関係者)

 キーマンの登場で、ますます盛り上がる『ブギウギ』だが、笠置さんを描く上で、どうしても外せない人物がほかにもいる。彼女の“ライバル”であり、歌手活動の中で大きな鍵を握った、「戦後最大のスター」とも称される美空ひばりさん(享年52)だ。

 その名を知らない人はいないほどの大物歌手だけに、今後どうドラマに登場するのか期待が膨らむが、NHK関係者は声をひそめてこう話す。

「現時点では、ひばりさんの登場は予定されていません。ドラマの関係者も『なぜここまでひばりさんに関する情報が出てこないのか』と不思議がっています」

 原作本や原案がないオリジナル脚本の朝ドラも多いが、『ブギウギ』には『ブギの女王・笠置シヅ子 心ズキズキワクワクああしんど』(現代書館)という原案が存在し、同書の帯には《朝ドラ「ブギウギ」原案本》の文字が躍っている。

 同書の著者でノンフィクション作家の砂古口早苗さんが口を開く。

「昨年夏、NHKさんから、この本を原作ではなく原案にしたいとお話がありました。拙書では、笠置さんとひばりさんの関係についても多くのページを割いています」

 笠置さんとひばりさんが出会ったのは1948年10月。すでにブギの女王としてその名を轟かせていた笠置さんは34才、一方のひばりさんは、11才ながら大人顔負けの歌唱力を持ち“天才少女”として知られる存在に。その年に発売された笠置さんの大ヒット曲『東京ブギウギ』を歌うひばりさんは、“ベビー笠置”として人気を博していった。

「当初笠置さんは、ひばりさんを売り出すのに使われた『ベビー笠置』という呼び名を使うことにも寛容で、彼女をかわいがっていたようです。ひばりさんにとって笠置さんは、『私がいちばん尊敬している先生です。(会えて)うれしさに胸がいっぱい』と語るほど憧れの存在。初対面の日に撮られた写真には笠置さんと会うために目一杯おしゃれをして、満面の笑みで写っているひばりさんの姿があります」(砂古口さん)

関連記事

トピックス

新恋人のA氏と腕を組み歩く姿
《そういう男性が集まりやすいのか…》安達祐実と新恋人・NHK敏腕Pの手つなぎアツアツデートに見えた「Tシャツがつなぐ元夫との奇妙な縁」
週刊ポスト
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
あとは「ワールドシリーズMVP」(写真/EPA=時事)
大谷翔平、残された唯一の勲章「WシリーズMVP」に立ちはだかるブルージェイズの主砲ゲレーロJr. シュナイダー監督の「申告敬遠」も“意外な難敵”に
週刊ポスト
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
財務官僚出身の積極財政派として知られる片山さつき氏(時事通信フォト)
《増税派のラスボスを外し…》積極財政を掲げる高市早苗首相が財務省へ放った「三本の矢」 財務大臣として送り込まれた片山さつき氏は“刺客”
週刊ポスト
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
NEWSポストセブン