スポーツ

巨人・阿部新監督、原監督がFAで集めた“負の遺産”を次々処分も「“阿部派”もシビアに見ないと周りが納得しない」の指摘

原辰徳・前監督(左)時代とは異なるチームカラーになるか

原辰徳・前監督(左)時代とは異なるチームカラーになるか

 秋季キャンプ地・サンマリンスタジアム宮崎から、巨人キャンプの“風物詩”が消滅した──。原辰徳前監督が打撃ケージ裏に設置していた「原タワー」が姿を消したのだ。巨人番記者が語る。

「テニスの審判員が座るような台を3~4人掛けにしたものが“原タワー”でした。原監督はそこに評論家や球団OBを招き、一緒に腰かけてコミュニケーションを図りながら練習を見守るのが恒例でした。ところが、阿部監督はこのタワーを撤廃し、原監督のように座り込むのではなく、自らグラウンドを精力的に歩き回って指導しています。“脱・原野球”をどんどん打ち出そうとしているように見えます」

 原氏のもとで2年連続Bクラスに沈んだチームの再建に向け、今オフは大幅な戦力のテコ入れを断行。チームを去った選手のなかに、原氏が目を掛けていた選手が多かったことも注目された。スポーツ紙デスクが語る。

「チーム最年長で戦力外通告を受けた中島宏之(41)と、今季限りで現役を退いた松田宣浩(40)は、原監督が続投していれば現役を続けられたのでは、と言われています。中島は2009年のWBCで原監督を胴上げしたメンバーで、松田もソフトバンクを戦力外になった昨年に原監督が獲得に動いた選手。球団が阿部新監督のために、原監督の“負の遺産”を処分したかたちです」

 戦力の整理に加え、阿部監督自身が選手起用で刷新を試みている。手始めに昨年ブレイクした門脇誠(22)をショート、坂本勇人(34)をサード、岡本和真(27)をファーストのレギュラーに固定すると明言。結果、スタメン志向が強い中田翔(34)はオプトアウトの権利を行使し、他球団への移籍を目指して自由契約となったが、「中田もまた原監督が連れてきた選手」(同前)だった。

「秋季キャンプでは阿部監督自らセカンドの吉川尚輝(28)を熱血指導しましたし、将来の4番候補と言われる秋広優人(21)もレフトで起用すると見られています。ポジションをコロコロ変えた原監督とは対照的で、阪神を日本一に導いた岡田彰布監督が守備位置や打順を固定したのを手本として、チームの若返りを図っています」(同前)

関連キーワード

関連記事

トピックス

第一子を出産した真美子さんと大谷
《デコピンと「ゆったり服」でお出かけ》真美子さん、大谷翔平が明かした「病院通い」に心配の声も…出産直前に見られていた「ポルシェで元気そうな外出」
NEWSポストセブン
2000年代からテレビや雑誌の辛口ファッションチェックで広く知られるようになったドン小西さん
《今夏の再婚を告白》デザイナー・ドン小西さんが選んだお相手は元妻「今年70になります」「やっぱり中身だなあ」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「王子と寝ろ」突然のバス事故で“余命4日”ののち命を絶った女性…告発していた“エプスタイン事件”【11歳を含む未成年者250名以上が被害に】
NEWSポストセブン
人気シンガーソングライターの優里(優里の公式HPより)
《音にクレームが》歌手・優里に“ご近所トラブル”「リフォーム後に騒音が…」本人が直撃に語った真相「音を気にかけてはいるんですけど」
NEWSポストセブン
世界中を旅するロリィタモデルの夕霧わかなさん。身長は133センチ
「毎朝起きると服が血まみれに…」身長133センチのロリィタモデル・夕霧わかな(25)が明かした“アトピーの苦悩”、「両親は可哀想と写真を残していない」オシャレを諦めた過去
NEWSポストセブン
キャンパスライフをスタートされた悠仁さま
《5000字超えの意見書が…》悠仁さまが通う筑波大で警備強化、出入り口封鎖も 一般学生からは「厳しすぎて不便」との声
週刊ポスト
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
エライザちゃんと両親。Facebookには「どうか、みんな、ベイビーを強く抱きしめ、側から離れないでくれ。この悲しみは耐えられない」と綴っている(SNSより)
「この悲しみは耐えられない」生後7か月の赤ちゃんを愛犬・ピットブルが咬殺 議論を呼ぶ“スイッチが入ると相手が死ぬまで離さない”危険性【米国で悲劇、国内の規制は?】
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン
笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去とは…
《老舗かまぼこ屋のムキムキ女将》「銭湯ではタオルで身体を隠しちゃう」一心不乱に突き進む“筋肉道”の苦悩と葛藤、1度だけ号泣した過酷減量
NEWSポストセブン
折田楓氏(本人のinstagramより)
「身内にゆるいねアンタら、大変なことになるよ!」 斎藤元彦兵庫県知事と「merchu」折田楓社長の“関係”が県議会委員会で物議《県知事らによる“企業表彰”を受賞》
NEWSポストセブン