A子さんの自宅マンションの玄関ロビーでモニターに写る山口氏(左)とA子さん
セクハラで被害届を提出
相手が国会議員だと知った母親は1週間後、山口議員と喫茶店で面会した。その場で山口議員側から、意思を示せないような状態のA子さんにキスしたことについての釈明を聞いた母親はこう応じた。
「私はPTSDと虚血性心疾患の持病があり、娘のキスを見てすごいショックで恐怖を感じたんです。それを伝えると山口さんは、『具体的にどうすればいいのか。対応させていただく』という。そこで迷惑料、慰謝料として30万円を求めました」
母親の要求は飛躍した印象を与えるだけに、山口議員側にも言い分があるだろう。山口議員は取材に対し、事務所を通じて「エレベーターの中で泥酔し倒れそうになった女性に抱きつかれるなどしましたが、エレベーター前で待っていた、実家の女性の母親に引き渡しました」とした上で、「その後、女性の母親から個別に呼び出しがあり、自身が受けた精神的損害について慰謝料として30万円を要求されましたのでお断りしたところ、数日後、母親の代理人を名乗る別の男性2人から別々に慰謝料の請求と要求に応じない場合は週刊誌などで記事になる可能性が示唆されましたので、悪質な恐喝行為に該当する可能性があるものとして警察に相談している」などと回答した。
一方のA子さんも、山口議員からセクハラを受けたことについて警察に被害届を提出した。
11月27日発売の週刊ポスト2023年12月8日号では、“泥酔キス”トラブルの全容や山口議員が母親に語った釈明の詳細、「ガス会社の者」を名乗ったことについての取材への回答などを詳しく報じる。