♦喫煙を公表してアイドルをクビに
杏里さんはタレント業の後に、『TEN 6』という大阪・天神橋商店街のご当地アイドルとして再スタートをきる。『ケンコバのバコバコTV』(サンテレビ)にレギュラー出演し、ライブやラジオが主な活動の場となった。
だが、7年間続けたTEN6を2020年11月で脱退する。卒業の直接的な原因となったのが自身の“暴露”だった。
「弟がアイドルの裏側は『こんなんや!』っていう動画を上げ始めたんです。それが今のTikTokなんですけど、それでタバコを吸ってるとか、アイドル以外の立ち振る舞いやヤンチャしていた過去を全部バラされて。32歳の時です。7年間やったアイドルをクビになりました(笑)」
ストーカー被害の件も含めて、本人は隠し事ゼロを貫きたかったそうだが、アイドルという業界の慣習で、事務所の方針に従って喫煙の事実を公表していなかった。普段の「素行不良」をマネージャーから問題視され、大口論。マネージャーの「もういらんわ?」の一言が、脱退への最後の一押しとなったという。
こうした脱退までプロセスをX(旧Twitter)で暴露。それでも腹の虫は収まらず、ファンに対して何が真実だったのか、マネージャーとトークライブ配信でガチ対決をした。
現在、杏里さんはミナミにシーシャバー『School Of Shisha(S.O.S)』と『Basement 1(B1)』の2店舗を経営。今なお、格闘技の対戦オファーが殺到する。
「私は売名できる相手じゃないと出ないです。売名できない相手は、今のマネージャーのあーちゃんと対決してもらってます」
清々しいほどキッパリと言い切る。最近ではアイドル時代に3歳サバを呼んでいた事を告白し、「世界一35歳に見られたくない35歳w」とXに綴る。
「去年ぐらいかな。今でもナンパみたいなんは結構あるんですけど、背後からナンパされて、ぱっと振り向いた瞬間に『大丈夫です』って言われた。ガチ切れですよ。『なにが大丈夫やねん?』って、そのナンパ男を詰めました(笑)」
一言で表すなら竹を割ったような性格。そこが今の人気に繋がっているのだろう。
◆取材・文/加藤慶