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安倍派を追い詰める朝日新聞と特捜部 原動力は“森友・黒川問題への恨み”か

安倍派・裏金疑惑の真相は?(左から松野博一・官房長官、西村康稔・経産大臣/時事通信フォト)

安倍派・裏金疑惑の真相は?(左から松野博一・官房長官、西村康稔・経産大臣/時事通信フォト)

「安倍政治の継承」を掲げて政権に就いた岸田文雄・首相が「安倍派追放」を決めた。12月13日の臨時国会閉会後に内閣の一部改造・党役員人事を行ない、「安倍派5人衆」と呼ばれる松野博一・官房長官、西村康稔・経産相らをはじめ、同派の大臣・副大臣を全員更迭する方針だ。

 安倍長期政権以来、重要ポストを歴任して権勢をほしいままにしてきた安倍晋三・元首相の側近たちは失脚し、自民党最大派閥・安倍派は解体の危機に追い込まれる。「安倍チルドレン」と呼ばれた同派若手議員は悲鳴を上げる。

「岸田総理はわれわれをスケープゴートにして自分たちは裏金問題から逃げ切るつもりだ。こんなやり方をされたら、次の総選挙では安倍派所属というだけで、色眼鏡で見られて落選してしまう」

 今回の裏金捜査報道で安倍派を追い詰めたのは朝日新聞だった。朝日は東京地検特捜部の捜査を先取りするかのように、12月8日朝刊で「松野官房長官に1000万円超」とキックバックをスクープ。

 裏金疑惑を一気に政権中枢に波及させ、翌9日朝刊では「安倍派6幹部 裏金か」と同派幹部たちの実名とそれぞれのキックバックの具体的金額を報道。10日朝刊では「松野・西村・萩生田氏 更迭へ」と安倍派追放の流れをつくっていった。自民党関係者はこう見る。

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