ライフ

エステ脱毛「銀座カラー」運営会社が破産、サロンホームページつながらず、クレジット払い返金されるケースも

エステ脱毛と医療脱毛を含めた「脱毛サロン」の倒産件数が過去最多を更新(写真/イメージマート)

2022年度は脱毛サロンの倒産が7社となり、2000年以降で最多となっていた(写真/イメージマート)

 エステ脱毛を運営する「銀座カラー」運営会社であるエム・シーネットワークスジャパン(港区)が東京地裁に自己破産を申請し、破産手続き開始の決定を受けたことを2023年12月16日に公表した。

積極的な広告で知名度高める

 16日昼の時点で、同社の銀座カラーホームページはアクセス困難な状況となっている。

 帝国データバンクによると、同社は1993年に設立され、脱毛専用サロン「銀座カラー」を展開。売上高は20年4月期に年収入高約125億6100万円を計上した。同店舗は2023年3月時点で47店舗を展開していた。

 負債額は約58億円で、債権者は10万人を超える見込みだ。

 同店舗は広告を積極的に出して、顧客を多く集めていたことで知られている。

2023年も倒産企業が相次ぐ

 ヒフコNEWSで伝えている通り、2022年度は脱毛サロンの倒産が7社となり、2000年以降で最多となっていた。

 エステ脱毛や医療脱毛は、顧客が増加している一方で、店舗も増加して、競争が激化。広告宣伝にかけるコストが増大していた。さらに、店舗増加に伴って、スタッフの不足が常態化し、予約が取りづらい状況になっていたとされる。さらに、新型コロナウイルス流行の影響で、顧客が増えづらくなり、利益が圧迫される状況にあった。

 2023年も倒産が相次いでいる。2023年6月には、男性専門医療脱毛のウルフクリニックを運営する企業が、また、2023年9月には、脱毛サロン「C3(シースリー)」を展開するビューティースリーがそれぞれ破産に至っていた。

 ビューティースリーの破産時には、クレジット払いの人に対して、自分でカード会社に手続きするように求めていた。今回もクレジット払いをしている人は、返金を受けられる場合もあるので、カード会社に問い合わせすることが重要だろう(男性医療脱毛ウルフクリニック突然閉鎖、女性も知っておきたいクレジット返金ルール参照)。

 脱毛をめぐる経営環境は悪化しているとみられ、脱毛の契約をする場合には、運営会社の経営に注意をするとよいかもしれない。

参考文献

倒産速報記事 株式会社エム・シーネットワークスジャパン(帝国データバンク)

大手脱毛サロン「C3(シースリー)」運営会社が破産、約4万6000人に影響、クレジット返金など利用者の対応要する状況も見込まれる

脱毛サロン倒産急増、予約トラブルなど影響、帝国データバンク

なぜ大阪のエステ脱毛は書類送検に?女性のやけど事件の背景を大阪府警に聞いた

成人年齢18歳に、10代の脱毛エステや医療のトラブル相談が急増

男性医療脱毛ウルフクリニック突然閉鎖、女性も知っておきたいクレジット返金ルール

株式会社ビューティースリー(帝国データバンク)

(株)ビューティースリー(東京商工リサーチ)

【プロフィール】
星良孝/ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表、獣医師、ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

ヒフコNEWS

ヒフコNEWSは、国内外の美容医療に関する最新ニュースをお届けするサイトです。美容医療に関連するニュースを中立的な立場から提供しています。それらのニュースにはポジティブな話題もネガティブな話題もありますが、それらは必ずしも美容医療分野全体を反映しているわけではありません。当サイトの目標は、豊富な情報を提供し、個人が美容医療に関して適切な判断を下せるように支援することです。また、当サイトが美容医療の利用を勧めることはありません。

関連キーワード

トピックス

事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去とは…
《老舗かまぼこ屋のムキムキ女将》「銭湯ではタオルで身体を隠しちゃう」一心不乱に突き進む“筋肉道”の苦悩と葛藤、1度だけ号泣した過酷減量
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン
折田楓氏(本人のinstagramより)
「身内にゆるいねアンタら、大変なことになるよ!」 斎藤元彦兵庫県知事と「merchu」折田楓社長の“関係”が県議会委員会で物議《県知事らによる“企業表彰”を受賞》
NEWSポストセブン
“ボディビルダー”というもう一つの顔を持つ
《かまぼこ屋の若女将がエプロン脱いだらムキムキ》体重24キロ増減、“筋肉美”を求めて1年でボディビル大会入賞「きっかけは夫の一声でした」
NEWSポストセブン
チームを引っ張るドミニカ人留学生のエミールとユニオール(筆者撮影、以下同)
春の栃木大会「幸福の科学学園」がベスト8入り 元中日監督・森繁和氏の計らいで来日したドミニカ出身部員は「もともとクリスチャンだが幸福の科学のことも学んでいる」と語る
NEWSポストセブン
横山剣(右)と岩崎宏美の「昭和歌謡イイネ!」対談
【横山剣「昭和歌謡イイネ!」対談】岩崎宏美が語る『スター誕生!』秘話 毎週500人が参加したオーディション、トレードマークの「おかっぱ」を生んだディレクターの“暴言”
週刊ポスト
”乱闘騒ぎ”に巻き込まれたアイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」(取材者提供)
《現場に現れた“謎のパーカー集団”》『≠ME』イベントの“暴力沙汰”をファンが目撃「計画的で、手慣れた様子」「抽選箱を地面に叩きつけ…」トラブル一部始終
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん “トランプショック”による多忙で「眞子さんとの日本帰国」はどうなる? 最愛の母・佳代さんと会うチャンスが…
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン
自宅で
中山美穂はなぜ「月9」で大記録を打ち立てることができたのか 最高視聴率25%、オリコン30万枚以上を3回達成した「唯一の女優」
NEWSポストセブン