スポーツ

大谷翔平が口にした二刀流の余命“3度目の手術なら投手は断念” M・トラウトは「35才までできれば御の字」

大谷翔平出場

大谷翔平は二刀流の「余命」にも言及した(写真は2022年)

 メジャー史上最高額でドジャースへと移籍した大谷翔平(29才)。常勝軍団で優勝争いを目指すことになるが、日本ではクリスマスイブの2023年12月24日に放送された『NHKスペシャル』での発言が注目を集めた。

「大谷はこれまで2度目の右肘手術の内容について沈黙を守ってきましたが、インタビューでは、今回の手術では左手の手首から腱を移植していることや、『ブレース』と呼ばれる補強材などで強化していることを明かし、いわゆる『ハイブリッド手術』を行ったことを初めて明かしました」(スポーツ紙記者)

 さらに初めて二刀流の「余命」にも言及したのだ。

《おそらくもう一度手術することになれば、配置転換》
《例えばほかの野手。どこのポジションになるかわからないけど》

 3度目の手術が必要になった場合には、投手を断念し、二刀流を諦めることになると語ったのである。

「ドジャースと破格の10年契約を結んだ大谷選手自身も、契約期間中ずっと二刀流が続けられるとは考えていないのだと感じました。

 実際に2度の靱帯手術を受けた投手自体が少ないため、投手としてあと何年できるという指標は存在しません。ただ二刀流の“余命”がそれほど長くないことを、彼自身も自覚している。居心地のよいエンゼルスから移籍した背景には、二刀流に残された時間でなんとしても世界一になりたいという思いがあったのでしょう」(スポーツ紙記者)

 ここにきて、注目を集めているのが約1年前の元チームメート、マイク・トラウトの発言だ。2023年春、トラウトはWEBメディアで大谷の話題になったとき、《二刀流はいつまで継続できると思う?》《5年? 6年?》と対談相手にたたみかけたのだ。

「チームメートとして6年間、大谷選手を間近で見てきたトラウトでさえ、二刀流は大谷選手が35才のシーズンまでできれば御の字との見立てをしていたことになる。それも2度目の手術を受ける以前の認識です」(在米スポーツライター)

 大谷が投手として復帰できるのは、早くても2025年シーズン。トラウトの見立てが正確ならば、二刀流に“残された時間”は、思いのほか短いのが実情だ。勝利を追い求める大谷が「世界一」を目指すために選んだドジャース。新シーズンの初戦は、ダルビッシュ有(37才)が所属する同地区の強豪、パドレスだ。

「ダルビッシュ選手は大谷選手のドジャース移籍が発表された後、『エンゼルスでプレーオフを目指す、と言うのかと思っていた』と驚きつつ、大谷選手が同じ地区のライバルになったことへの警戒感を露わにしました。2023年のWBCではチームの精神的支柱となり、大谷選手と共に侍ジャパンを世界一に導いたダルビッシュ選手。2024年シーズンはパドレスの開幕投手となり、初戦から大谷選手と相まみえる可能性が高いとみられています」(前出・在米スポーツライター)

 慣れ親しんだ環境やマイペースでの調整、守られてきたプライバシーをもうち捨てて、世界一へと邁進し始めた大谷。ユニコーンゆえに抱える焦燥を胸に、あと約2か月で新たなシーズンが幕を開ける。

※女性セブン2024年1月18・25日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
浅香さんの自宅から姿を消した内縁の夫・世志凡太氏
《長女が追悼コメント》「父と過ごした日々を誇りに…」老衰で死去の世志凡太さん(享年91)、同居するスリランカ人が自宅で発見
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト