スポーツ

【潜入すると…】ソフト上野由岐子、西武今井達也が参加「凄腕トレーナー」主宰合宿の「苦悶の1kmランニング」

1月15~19日にかけて福岡県久留米市内で行われた「鴻江スポーツアカデミー」主催の合宿

1月15~19日にかけて福岡県久留米市内で行われた「鴻江スポーツアカデミー」主催の合宿

 アスリート・コンサルタントの鴻江寿治氏は、毎年キャンプイン前の1月に、トップアスリートが集う合宿を主宰している。野球に限らず、ソフトボール、ゴルフ、陸上競技などのトップ選手がこぞって参加する背景には、鴻江氏が独自に導き出した「体の動かし方の極意」の効果にあった。合宿の模様をリポートする。

 * * *

 肌寒い福岡県久留米市内で、鴻江氏が運営する「鴻江スポーツアカデミー」主催の合宿が1月15~19日にかけて行われた。まずはプロ野球の野手組と、女子ソフトボールチームの選手たちが参加。途中からプロ野球の投手組も合流し、2003年の開始以降、参加者は最大規模だった。

 参加したのは、昨秋開催された「アジアプロ野球チャンピオンシップ」の日本代表に選出された今井達也投手(25才)や隅田知一郎投手(24才、ともに埼玉西武ライオンズ)をはじめ、安田尚憲選手(24才)や種市篤暉投手(25才、千葉ロッテマリーンズ)、木澤尚文(25才、東京ヤクルトスワローズ)ら球界のホープばかり。また、ソフトボールの上野由岐子(41才、ビックカメラ高崎)、プロゴルファーの天本ハルカ選手(25才)らの姿もあった。

 合宿の目玉は、毎日行う「茶畑ランニング」だ。約1kmのゆるい下り坂をトップスピードで駆け降りる。体力自慢のアスリートですら苦悶の表情を浮かべるほどだ。鴻江氏がその狙いを明かす。

「下り坂では、自然と自分の限界以上のスピードが出ます。眠っている筋肉の可動域が拡大し、ポテンシャルを呼び覚ますことができるのです。可動域が広がれば、体のバランスも鍛えられる。個々で取り組まずにみんなで一斉に行うのは、誰かについて行こうとすることでトレーニング強度を上げてくれると同時に、苦しさを乗り越えられる効果があると思っています」

 球場での練習に移ると、ピッチャーマウンド周辺にカメラ数台と大型モニターが設置され、「もっと腕を振らんと!」「左目で投げる!」などと鴻江氏の檄が飛ぶ中、選手は余念なくフォームチェックに努めていた。

 かつては、千賀滉大投手(31才、ニューヨーク・メッツ)や菅野智之投手(34才、読売ジャイアンツ)らもこの合宿でレベルアップしし、球界を代表する選手へと登りつめていった。それが、アスリートの“虎の穴”と呼ばれる由縁だ。前出の上野投手が語る。

「毎年、シーズンはどういうフォームで、どんなイメージで戦っていくのか。鴻江先生との会話を通して、自分のフォームを確認していく作業を繰り返します。私にとって、この合宿が“”1年の始まり“とも言えるものです」

関連記事

トピックス

現地取材でわかった容疑者の素顔とは──(勤務先ホームページ/共同通信)
【伊万里市強盗殺人事件】同僚が証言するダム・ズイ・カン容疑者の素顔「無口でかなり大人しく、勤務態度はマジメ」「勤務外では釣りや家庭菜園の活動も」
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《巨人V9の真実》400勝投手・金田正一氏が語っていた「長嶋茂雄のすごいところ」 国鉄から移籍当初は「体の硬さ」に驚くも、トレーニングもケアも「やり始めたら半端じゃない」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《まさかの“続投”表明》田久保眞紀市長の実母が語った娘の“正義感”「中国人のペンションに単身乗り込んでいって…」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン
フランクリン・D・ルーズベルト元大統領(写真中央)
【佐藤優氏×片山杜秀氏・知の巨人対談「昭和100年史」】戦後の日米関係を形作った「占領軍による統治」と「安保闘争」を振り返る
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《追突事故から4ヶ月》広末涼子(45)撮影中だった「復帰主演映画」の共演者が困惑「降板か代役か、今も結論が出ていない…」
NEWSポストセブン
江夏豊氏(右)と工藤公康氏のサウスポー師弟対談(撮影/藤岡雅樹)
《サウスポー師弟対談》江夏豊氏×工藤公康氏「坊やと初めて会ったのはいつやった?」「『坊や』と呼ぶのは江夏さんだけですよ」…現役時代のキャンプでは工藤氏が“起床係”を担当
週刊ポスト
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン
佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト
『あんぱん』の「朝田三姉妹」を起用するCMが激増
今田美桜、河合優実、原菜乃華『あんぱん』朝田三姉妹が席巻中 CM界の優等生として活躍する朝ドラヒロインたち
女性セブン