やってはいけない「眠りを浅くする」行動
行動/理由
寝る前のスマートフォン
「入眠前に刺激が強いコンテンツを見ると、神経が高ぶり眠りが浅くなる」(さん)
寝る前のパソコン
「電子端末が発する強い光を浴びると睡眠ホルモン『メラトニン』の分泌が減る」(近藤さん)
寝る前に考え事をする
「夜に心配事を気にすると交感神経が活性化し、脳が休息モードにならない」(近藤さん)
寝る時間を固定することにこだわる
「眠くないのに寝ようとしても、いい結果につながらない」(坪田さん)
暖房の使いすぎ
「暖房で室温を上げすぎたり、乾燥して湿度が低くなると睡眠が妨げられる」(坪田さん)
寝る前にカフェイン飲料を飲む
「体質的に飲んでも眠れる人もいるが、確実に眠りは浅くなる」(坪田さん)
寝る前にアルコールを飲む
「血中のアルコール濃度が高まると寝つきはよくなるが、途中覚醒しやすく眠りが浅くなる」(坪田さん)
電気毛布のスイッチを入れっぱなしにする
「体と脳を休めるには深部体温を下げること。電気毛布のスイッチを入れたまま寝ると深部体温が下がらず、眠りが浅くなる」(坪田さん)
テレビをつけっぱなしで寝る
「眠気をいざなうためのリラックス効果は期待できるが、入眠後は安眠を妨げる。タイマーを設定して消すのが必須」(坪田さん)
極端な早朝に朝日を浴びる
「メラトニンは太陽光を浴びて14~16時間後に分泌が始まる。朝4時に浴びると夜6~8時頃に分泌が始まり、夕食後のうたた寝の原因になる」(篠原さん)
日差しを一切浴びない
「メラトニンは日照量に比例して分泌されるため、日中、日差しを浴びないとメラトニンが合成されにくくなる」(篠原さん)
食後すぐに寝る
「消化吸収には3時間ほどかかる。その間は胃腸が活発に動くので眠りが浅くなりやすい」(坪田さん)
昼寝を1時間以上する
「日中1時間以上寝ると夜の睡眠に支障が出る。昼寝は30分までと決めておく」(坪田さん)
15時以降に昼寝
「15時を過ぎての昼寝は短時間でも夜の寝つきを悪くする」(坪田さん)
手足が冷えた状態で寝る
「手足が冷えていると末梢血管が収縮し放熱がスムーズにいかなくなる。深部体温が下がらず、深い眠りにつきにくい」(篠原さん)
いますぐ実践!「眠りを深くする」行動
行動/理由
年齢を重ねると睡眠時間は減ると知る
「"昔のようにたっぷり寝なければ体に悪い"と思うことがストレスとなり、眠りを浅くする。睡眠時間にはこだわらない」(坪田さん)
好きなアロマをたく
「好きな香りはリラックスできるので安眠につながる」(近藤さん)
音楽を聴く
「リラックスすることで副交感神経が優位になり、睡眠が深くなる」(近藤さん)
夕食は肉や脂質を少なめに
「肉や脂質は消化に時間がかかり、眠るのに適した状態になるまでに時間がかかる」(坪田さん)
寝具を見直す
「マットの硬さや枕の高さに違和感があったり、布団が重いと感じるときは買い替えると改善する場合がある」(近藤さん)
寝るときは靴下を脱ぐ
「足を温めると血行がよくなるが、入眠後は熱がこもってかえって安眠を妨げる」(近藤さん)
寝間着の首回りはゆるく
「深い眠りを体現するには深部体温を下げる必要があるため、首からも放熱できた方がいい。ジャージーよりも首回りのゆるいパジャマがおすすめ」(近藤さん)
眠れないときは布団から出る
「がんばって眠ろうとするのはかえって逆効果。30分以上眠れないときは気持ちを切り替えて」(坪田さん)
カフェインは寝る3時間前までに
「覚醒効果があり、眠りを浅くするカフェインは日中だけに」(坪田さん)
寝具を温めておく
「布団が冷たいと体が冷え、深部体温が下がりにくい。寝る前に湯たんぽなどで温めておくとスムーズに入眠できる」(篠原さん)
日中に太陽の光を浴びる
「メラトニンの分泌を促すために、日中は日光をたくさん浴びた方がいい」(篠原さん)
夜は間接照明で部屋を暗めに
「蛍光灯の明かりはメラトニンの合成を阻害してしまう。白熱灯のようなオレンジ色の光は睡眠の質を上げやすい」(篠原さん)
運動をする
「体が疲労すると、休息モードに入り睡眠が深くなる。運動時は五感を働かせることが大事」(坪田さん)
寝る約1時間前に入浴
「お風呂につかると深部体温が上がり、その後ゆっくり下がるので眠気が生じやすい」(坪田さん)
朝食にたんぱく質を摂取する
「朝食にたんぱく質が少ないとメラトニンの原料『セロトニン』が合成されにくい。朝食を食べる習慣のない場合、まずは牛乳や豆乳を飲むことから始めるのもいい」(篠原さん)
入眠ルーティンを決めておく
「白湯を飲む、着替える、アロマをたく、ハンドクリームを塗るなど決めたことを寝る前に実行すると眠りやすくなる」(篠原さん)
布団に入った後、体の一部を温める
「局所を温めると入浴に似た効果で眠りやすくなる。ホットアイマスクなどがおすすめ」(篠原さん)
寝起きは自然覚醒を目指す
「アラームをかけず自然に起きる『自己覚醒法』が深い睡眠を生む。起きる時間を意識して寝ることで、徐々に実践できるように」(坪田さん)
部屋の換気をよくする
二酸化炭素の濃度が低かったり、空気中のチリが少ないほど深い眠りになる(デンマーク工科大学の研究より)。