そうした声があるなか、初場所中の1月25日に発売された週刊新潮は〈親方「白鵬」すら手を焼く「北青鵬」“疑惑の休場”〉と題して、部屋のなかで北青鵬の「兄弟弟子への暴力」や「金銭的なトラブル」があり、お灸を据える意味が大きい休場だったとする証言を報じている。前出・協会関係者はこう言う。
「場所中に北青鵬についての第一報が出たのは、白鵬と反目する協会幹部の筋からの情報と考えられますが、それをきっかけにコンプライアンス委員会が動き出したというのです。宮城野部屋の者たちから聞き取りをした結果、北青鵬に関する情報が次々と出てきた。部屋のなかに取り付けられた防犯カメラに問題行動の証拠になるような映像が残っていたという話もある」
相撲協会にコンプライアンス委員会による聞き取りが進められているのか、北青鵬の休場の理由がケガではなく暴力問題と認識しているのかを問うと、「コメントは控えさせていただきます」(広報部)と回答。
昨年、発覚した陸奥部屋の暴力問題をめぐっては、加害側の力士が引退となっただけでなく、師匠の陸奥親方(元大関・霧島)にも懲戒処分(報酬減額3か月)があり、事業部長辞任にも追い込まれた。前出・協会関係者はこう言う。
「弟子の暴力問題に際しては、師匠が報告義務を果たしていたのかといったことで処分も変わってくる。宮城野親方は現役時代から執行部に睨まれ、年寄名跡襲名の際は“ルールやマナーを逸脱しない”といった内容の誓約書にサインまでさせられているから、どうなっていくのか。3月末の人事では審判部への栄転が内定していたが、不透明な状況です」