フジテレビのエース演出家がパパ活トラブルに…(時事通信フォト)

フジテレビが狙う必勝パターン(時事通信フォト)

通年放送でなくても熱気を保つ工夫

 フジテレビで初めて全国放送された2020年10月から現在まで約3年4か月の間に放送されたのは、13回のゴールデン・プライム特番と、日曜23時台の3期分(『無限列車編』『遊郭編』『刀鍛治の里編』)。特に13回のゴールデン・プライム特番はほぼ再放送だけに、人々の間に「『鬼滅の刃』は繰り返し見て楽しむコンテンツ」という認識が定着していることは間違いないでしょう。

 ただ、フジテレビも単に再放送していたわけではなく、初回から「(アニメ制作会社)ufotable描き下ろしによる新規提供イラストや、メイキング映像を使用し新たに制作されたスペシャルエンドロール付きの特別版!」「豪華プレゼントが当たるプレゼント企画「鬼滅の刃キャラクターコレクション」を手がけるなど、制作サイドの協力を得ながら工夫を重ねてきました。

 その他でも、声優陣が演じるキャラクターや作品の魅力を語る10分間のミニ帯番組を放送したり、朝の『めざましテレビ』にアニメの登場人物を登場させるなど情報番組とコラボしたり、アニメ『鬼滅の刃』そのものを盛り上げる戦略を繰り返しています。

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が国内興行収入歴代1位を記録するなど驚異的なヒット作になったことで、テレビ業界では「反動が来るのではないか」「毎週放送しているわけではないから勢いを継続させることは難しい」などと不安視する声もありました。しかし、新たな発表があるたびに盛り上がるネット上の反響を見ても、その熱はまだ冷めていない感があります。

 その熱を保っている理由は、原作漫画やアニメーション技術が素晴らしいのはもちろんですが、「新シリーズが制作次第放送される」「ゴールデン・プライム特番が不定期再放送される」という2つの楽しみ方を提供できていることも大きいでしょう。

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