一方、国際政治学者の川上氏が日本の政治家でトランプ氏に対する“ジョーカー”になり得ると見るのが小池百合子・東京都知事だ。

 トランプ氏が大統領時代に地球温暖化防止の枠組み「パリ協定」からの離脱を表明すると、「公約通りだが、ひどい。アメリカよ、どうしたんだと言いたい。間違った決断だと、はっきり申し上げたい」とこき下ろした。川上氏が語る。

「小池氏はトランプと渡り合うにはいい人材かもしれません。アラビア語もでき、中東問題も踏まえておられる。今までの政治経歴、来し方を見ると変幻自在です。柔軟で、交渉上手、相手を手玉に取る技も持っている。元大阪府知事の橋下徹氏も面白い。交渉においてガンガンとやり合うスタイルで、ディール、すなわち脅しも上手い」

 岸田首相のままではトランプ氏にやられっぱなしになることは間違いない。備えは早いほうがいい。

※週刊ポスト2023年3月1日号

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