北海道日本ハムファイターズとの交渉に臨む大谷選手(右)と父の徹さん(2012年)(時事通信フォト)
第一報から囲み取材が行われるまでの13時間何も手につかなかった
ワイドショーの視聴者は在宅主婦の皆さんがメインです。なかでも大谷選手に年代が近い女性なら、より現実的に大谷選手の存在を感じながら一挙一動を愛でていることでしょうし、それより上の年代の女性ならば、「こんな息子がいたら」とか「こんな孫がいたら」と思っている? いえいえ大谷選手の場合はなぜか、年配女性まで“恋人視”してしまうのです。
それは野球選手だということも関係しています。皆さんは、実際には年下の甲子園球児が年上に見えてしまう経験がありませんでしたか? 中学や高校時代、野球部のエースに憧れたり、ものすごい競争率を勝ち抜いてマネジャーになったりして応援する想いと、大谷選手をテレビ越しに愛でる想いとは限りなく近い……。「憧れるのをやめましょう」とは大谷選手発の昨年の新語・流行語でしたが、大谷選手に「憧れるのをやめるのは無理です」と言わせてください。
囲み取材で、オフに結婚を発表するプロ野球選手の多くが描くような“妻の似顔絵”ぐらいはあるのかな?と期待していた私は大馬鹿でした。
唯一、粘ってくれた女性の番記者さんが、今世紀最大の“プロ彼女”のプロフィールやデートのエピソードを聞き出そうとしても、終始笑顔でかわした大谷選手。
一部ネットでは「この女性ではないか」との記事が出たものの、どのメディアも“確定”できず……。
大好きすぎる男性の結婚相手がわからない。唯一わかっているのは大谷選手がインスタで明かした「日本人女性」というヒントだけでした。
その結果、どういう現象が起こっているかというと、「大谷選手の嫁……それって私かも」と“強火の妄想”をする女性があちらこちらに。その代表が3月3日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で「なんか(私が)イケるんじゃないかと思わせるところがあるんですよ」と言った「ぼる塾」のあんりサン(29才)です(笑い)。
かくいう私も、第一報から囲み取材が行われるまでの13時間余り、ほぼ何も手につかず、ちゃんと寝たのか寝なかったのかよくわからない時を過ごした結果、覚えているのはほんの一瞬でしたが、なんと! 大谷選手の嫁として会見に出席する夢を見ました。
背景は「日本外国特派員協会」の会見場だったような……。大谷選手にエスコートされてフレームインするも、目覚めた後、「なんでだよッ」と、さすがにツッコミました。
でも、囲み取材で大谷選手は「いたって普通の」とまで言うではありませんか。多くの女性の「私かも」の妄想は、さらに膨れ上がった気がします。
ほかの“推し”への気持ちとは異なるスペシャル感とワイドショーやニュースで連日、一挙一動を見てきたからこその親近感。だから妄想してしまったのです。
そんな折、やっぱり少しずつ出てきたお相手の詳報。おふたりで視聴したというドラマ『VIVANT』(TBS系)もNetflixシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』も私は見ていたのですが「2才下」に撃沈しました(苦笑)。
2月29日に結婚を発表した大谷選手(写真/アフロ)
でも、これからも憧れるのはやめませんよ。ご結婚おめでとうございます!
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!+』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2024年3月21日号