「お店のようなクオリティ」と紹介されたチョコレートケーキ
母が生んだ「温かな食卓の原風景」
大谷の食生活といえば、徹底した栄養管理のもと、食事も緻密にコントロールしている印象が強い。一方で幼少期は少食で、母・加代子さんはどうやって大谷にご飯を食べさせるか苦悩したという。大谷家を知る知人が語る。
「加代子さんは大谷選手にご飯を食べさせるために、何よりもまず食事の場を楽しい場にすることを大事にしていた。そのために使ったのがホットプレート。大皿に乗った食材を皆で囲むことで、楽しく会話しながら食事できるよう工夫していたそうです。
その記憶があるのか、大谷選手は渡米してからの1人暮らしで、『ホットプレートを使ってパエリアなどを作って食べることがある』とインタビューに答えていました。大谷選手には、加代子さんが作り出した温かな食卓の原風景があると思います」
ストイックな食生活を送る大谷にとって、真美子さんの存在は大きいだろう。
「大谷選手には変わらず専属の管理栄養士がついていますし、基本的に試合がある日の食事はクラブハウスで取っています。真美子さんは自身もアスリートでしたし、大谷が食生活で何を大切にしているかはよくわかっている。
しかし、遠征が多いメジャーの世界で、手料理の温かみは計り知れないものがある。大谷選手もオフに日本に帰ると、加代子さんが手料理を冷凍して届けていましたが、今は真美子さんが隣にいる。大谷選手の好物である甘いものは“ご褒美”程度にとどめながら、料理の腕を生かして、温かい食卓を作り上げていくのではないでしょうか」(同前)
3月18日のエキシビジョンマッチでは、大谷の両親と姉、水原一平通訳(39)の夫人と並んで観戦を楽しんだ田中真美子さん。義両親の想いを受け継ぎ、大谷と共に夢を追いかける日々は始まったばかりだ。