スポーツ

【隠し撮り騒動も】大谷翔平、韓国メディアとの攻防戦 「撮られる前に公表する」ことで妻を守った

チームの食事会で、関係者らに真美子夫人(右)を紹介する大谷(左。写真は球団専属カメラマンのインスタグラムより)

チームの食事会で、関係者らに真美子夫人(右)を紹介する大谷(左。写真は球団専属カメラマンのインスタグラムより)

 ドジャースでの開幕戦を韓国で迎える大谷翔平。韓国行きの直前には、2月29日に結婚した妻との2ショットがSNSにアップされ、大きな話題となった。夫婦揃って降り立った仁川国際空港ではドジャースの面々に向けて生卵が投げつけられる事件も発生。開幕前の騒動をたどる。【前後編の後編。前編を読む

 大谷夫妻が空港を後にした数時間後、米ニュース専門局のCNNが「大谷翔平選手と一緒に写っていた女性が田中真美子さん(27才)であるとドジャースが認めた」として、お相手の実名を報じた。非公表から一転、なぜ大谷は妻の素顔を公開したのか。その理由のひとつに、“難敵”の存在があるようだ。

「2月中旬、アメリカ国内の施設で開幕に向けて調整中だった大谷選手が、撮影禁止エリアのロッカールームで韓国人の映像カメラマンに“盗撮”されたんです。球団広報はその場で動画の削除を要請しました。カメラマンは削除に応じているように振る舞いつつ、動画を持ち出した。

 2月13日に韓国発のスポーツ専門メディア『SPOTV』がその映像をYouTubeにアップ。そこにはアンダーシャツ姿で着替え中の大谷選手が映っていました。とがめられた動画であっても公開する“ルール無視”の韓国メディアに、大谷選手は強い不信感を抱いたそうです」(在米ジャーナリスト)

 結婚発表以降、大谷は開幕戦での訪韓に懸念を抱いたようだ。

「結婚発表直後から、奥さんの顔写真はインターネット上で広まっていました。大谷選手は、韓国滞在中に妻が無秩序な韓国メディアに追い回されることを心配したはず。好奇の目から守るために公表を避けたつもりが、結果的に過熱報道につながる可能性があったわけです。“撮られる前に公表する”ことで妻を守ることができると判断したのではないでしょうか。盗撮騒動以降、明らかに韓国メディアを警戒していたように見えました」(スポーツライター)

 大谷らが宿泊するホテルに到着した際、複数のメディアはホテル内を撮影した映像を流した。

「韓国ではメディアの力が強く、こんなところまで入っていいの?という場所で撮影することもある。“韓国あるある”なんです」(在韓のテレビ局関係者)

 さらに近年、韓国ではネットメディアが勢いを増し、“スクープ砲”を放つケースも少なくない。韓国メディアに詳しいジャーナリストが解説する。

「韓国では日本よりも報道に対するネットユーザーのチェックが厳しく、スクープやスキャンダルはしっかりとした裏付けがなければメディアが報じることはありません。裏を返せば、確証を得られるまであの手この手でしつこく取材を繰り返す一面があります。大谷選手が妻を公表しないまま訪韓していれば、激しい取材ターゲットになっていた可能性もありました」

 かくして妻の素性は明らかになったわけだが、当然、妻自身も了承してのことだろう。韓国到着後、彼女は何度もカメラの前で笑顔を見せ続けていた。

「妻は自分が顔を出せば、生活しにくくなることも理解しているでしょう。ですが素顔を明かしたということは、自分を守ってくれる夫を信じたということでしょう」(前出・スポーツライター)

 3月16日、大谷は記者会見で「韓国滞在は妻とのいい思い出になる」とコメントし、韓国メディアは一斉に大谷を絶賛した。“攻防戦”は大谷の圧勝でゲームセットとなった。

(了。前編を読む

※女性セブン2024年4月4日号

関連記事

トピックス

筑波大学で学生生活を送る悠仁さま(時事通信フォト)
【悠仁さま通学の筑波大学で異変】トイレ大改修計画の真相 発注規模は「3500万円未満」…大学は「在籍とは関係ない」と回答
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
《佳子さま盗撮騒動その後》宮内庁は「現時点で対応は考えておりません」…打つ手なし状態、カレンダー発売にも見える佳子さまの“絶大な人気ぶり”
NEWSポストセブン
監禁暴行の被害女性はW不倫の相手と別れ話で揉めていた(写真提供/イメージマート)
《ベテラン刑事が振り返る仰天事件》幼い娘2人を放置し…不倫相手に溺れた末、DVから逃げて警察署へ駆け込んだ母親 子供を保護した警察官へ放った「私は母である前に女なんです」
NEWSポストセブン
空いている電車内で居眠りしていた様子を盗撮され、一方的に非難する字幕とともにSNS投稿された(写真提供/イメージマート)
《SNSへの勝手なさらし被害》障がい者の家族がいる女性が専用スペースに車を駐車したところ…「不正利用」と決めつけられ”言い合い”の動画が拡散
NEWSポストセブン
中国が台湾侵攻を決断したらロシアが呼応する可能性も(習近平主席/EPA=時事)
《EU国防委員らが警告》2027年はロシアと中国の同時侵攻が現実化する「最も危険な瞬間」、中国の台湾侵攻にロシアが呼応する可能性
NEWSポストセブン
2025年7月場所
名古屋場所「溜席の着物美人」がピンクワンピースで登場 「暑いですから…」「新会場はクーラーがよく効いている」 千秋楽は「ブルーの着物で観戦予定」と明かす
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
【衝撃の証拠写真】「DVを受けて体じゅうにアザ」「首に赤い締め跡」岡崎彩咲陽さんが白井秀征被告から受けていた“執拗な暴力”、「警察に殺されたも同然」と署名活動も《川崎・ストーカー殺人事件》
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん
《“ドバイ案件”疑惑のウクライナ美女》参加モデルがメディアに証言した“衝撃のパーティー内容”「頭皮を剥がされた」「パスポートを奪われ逃げ場がなく」
NEWSポストセブン
今はデジタルで描く漫画家も多くなった(イメージ)
《漫画家・三田紀房の告白》「カネが欲しい! だから僕は漫画を描いた」父親の借金1億円、来る日も来る日も借金を返すだけの地獄の先に掴んだもの
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
【伊東市・田久保市長が学歴詐称疑惑に “抗戦のかまえ” 】〈お遊びで卒業証書を作ってやった〉新たな告発を受け「除籍に関する事項を正式に調べる」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
《不動産投資会社レーサム元会長・注目の裁判始まる》違法薬物使用は「大きなストレスで…」と反省も女性に対する不同意性交致傷容疑は「やっていない」
NEWSポストセブン
女優・福田沙紀さんにデビューから現在のワークスタイルについてインタビュー
《いじめっ子役演じてブログに“私”を責める書き込み》女優・福田沙紀が明かしたトラウマ、誹謗中傷に強がった過去も「16歳の私は受け止められなかった」
NEWSポストセブン