24年前の川勝知事(時事通信フォト)
「緑に囲まれ、約700坪の敷地に立つ瀟洒な邸宅です。母校・早稲田大学を愛する川勝さんにとっては、校歌にある“都の西北”に位置する場所という点もお気に入りだそうです(笑)。優雅なライフスタイルは、何度か雑誌に紹介されたこともあります。
会見では、『(出直し選挙での出馬は)全くありません』と断言していました。政界引退なのかと聞かれた際は明確な回答を避けていましたが、知事を辞めた後は、軽井沢の自慢の住まいで、再び学問に打ち込んだり、クラシック鑑賞などの趣味をのんびり楽しむつもりなのかもしれません」(前出・政治部記者)
趣味が「花を愛でる」ことという川勝知事。よく手入れされた庭は「オープンガーデン」として地域の関係者に開放されたこともあるほどだ。自然を愛し、農業にも造詣が深い川勝知事から、なぜ差別と捉えられるような発言が出てしまったのか──。
憤る酪農家たちの「声」を取材すると
静岡県内のとある牧場の様子
川勝知事の発言に、県内の酪農家たちも怒り心頭だ。
「まともな人だったら、わざわざ訓示であんなことを言いませんよ。正直、頭の回転が悪くなっちゃったのかなと思います。こういう仕事(酪農)をしている人たちは、誇りを持っている人が特に多いんです。それを全然違う職種の人と比べること自体がナンセンスで、おかしいんです。
リニアについては、川勝さんの言い分も理解できたんですよ。静岡にリニアの駅はないし、県の利になることはない気がします。でもダメ一点張りじゃなくて、もっと話し合って、上手く静岡に利がある方向に持っていくこともできるんじゃないかなとは思っていました」(県内の酪農施設の女性従業員)