芸能

「東京文化」を愛する高田文夫氏が“文句なしの三羽烏”と評する【オードリー】【錦鯉】【三四郎】

関東漫才を支える“若手たち”(イラスト/佐野文二郎)

関東漫才を支える“若手たち”(イラスト/佐野文二郎)

 放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、関東漫才を支える(高田氏から見て)若手たちについて綴る。

 * * *
 さすがに75歳ともなると少しは考えるネ。“放送”という仕事に携わっていると“人間国宝”にはなれないし“園遊会”にも呼ばれない。無冠の人生だ。横でカミさんが「いいじゃないの。貴方は“みうらじゅん賞”もらってるんだから」と不思議な慰め方をする。

 昨晩いい言葉が浮かんだ。多分永六輔も言ってないと思う。準備はいいですか。

「東京に生まれ、東京に育ち、東京で働き、東京で笑う。それがいつしか東京の文化となる」

 どうです? 私が生きてきた道が、笑わせてきた道が東京の文化となり、ひいては江戸の文化となるのです。イヨッ蔦屋重三郎。談志とたけしと爆笑問題と……一緒に歩んで来た道がまさしく東京の文化となるのです。

 いま“東京漫才”は爆問、サンドウィッチマン、ナイツがガンガン引っぱっていってくれてるので少し安心です。一時“関東漫才”の灯が消えそうになったこともありましたから。渋谷で生まれたこの少年は小さい時から「落語」と「漫才」と「コント」と「喜劇映画」が大好きでした。

 だから新しい“笑い”を生み出してくれる人達が大好きなのです。この8日間で3組の若手漫才師と会いました(私の年齢から見れば若手なのですが、現状ではすでに中堅、あるいはベテランの域です)。

【オードリー】【錦鯉】【三四郎】。文句なしの三羽烏、ここに【U字工事】も入ってくると関東も磐石です。

“東京ドーム公演”を大々成功させて余裕までかますオードリーが私のラジオへ。近頃の若林の充実ぶりには“芸界55年”近い私も目を見張るものが。テレビや深夜放送など夜の仕事は寡黙な“ピンクベスト春日”も、昼間私と喋るとなったらものすごいマシンガン。裏で熱烈なる西武ライオンズファンの春日「最初に好きになったのは田淵幸一」と言うから私が「イヨッ、ジャネット八田」と言ったら「センセー細かい引き出し開けすぎですよ」だと。

【錦鯉】まさのりは500万円かけて歯を10本入れ、久々にほっぺの内側を噛んだ感触が良かったと。渡辺はひとりで連日キャバクラ通い。しみじみ「売れるといいですネ」。良かった。

 私は成城学園に通ってた三四郎が大好きで、どんなへらずグチ叩いても可愛くて仕方がない。『オールナイトニッポン』もなんだかんだでもう10年。すごい。いよいよ11月24日には「バチボコプレミアムライブin日本武道館」である。出来てきたイラストを見たら小宮はやっぱり白帯だった。姿は三四郎? いくぞ、武道館!

※週刊ポスト2024年5月17・24日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
渡邊渚さんが綴る「PTSDになった後に気づいたワーク・ライフ・バランスの大切さ」「トップの人間が価値観を他者に押しつけないで…」
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
ルーヴル美術館での世紀の強奪事件は瞬く間に世界を駆け巡った(Facebook、HPより)
《顔を隠した窃盗団4人組》ルーブル美術館から総額155億円を盗んだ“緊迫の4分間”と路上に転がっていた“1354個のダイヤ輝く王冠”、地元紙は「アルセーヌ・ルパンに触発されたのだろう」
NEWSポストセブン
活動休止状態が続いている米倉涼子
《自己肯定感が低いタイプ》米倉涼子、周囲が案じていた“イメージと異なる素顔”…「自分を追い込みすぎてしまう」
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
“ムッシュ”こと坂井宏行さんにインタビュー(時事通信フォト)
《僕が店を辞めたいわけじゃない》『料理の鉄人』フレンチの坂井宏行が明かした人気レストラン「ラ・ロシェル南青山」の閉店理由、12月末に26年の歴史に幕
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(共同通信社)
《四つん這いで腰を反らす女豹ポーズに定評》元グラドル・森下千里氏「政治家になりたいなんて聞いたことがない」実親も驚いた大胆転身エピソード【初の政務三役就任】
NEWSポストセブン
ナイフで切りつけられて亡くなったウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(Instagramより)
《19年ぶりに“死刑復活”の兆し》「突然ナイフを取り出し、背後から喉元を複数回刺した」米・戦火から逃れたウクライナ女性(23)刺殺事件、トランプ大統領が極刑求める
NEWSポストセブン
『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン