PL学園のエースとして甲子園のマウンドに立つ上重聡アナ(時事通信フォト)
「上重アナは入社以来、『ズームイン!!サタデー』『スッキリ!!』『シューイチ』といった人気番組を歴任し、野球中継、箱根駅伝、高校生クイズなども担当。2011年からはオリコンの『好きな男性アナランキング』でベスト10に入るなど、キャリアは順調でしたが、“利益供与問題”の翌年にランクから転げ落ち、2度とランキングに返り咲くことはありませんでした。
そもそも男性アナのフリー転身は非常に難しい。過去には久米宏、古舘伊知郎、羽鳥慎一など、大成功した人もいますが、彼らは局アナ時代から圧倒的な人気と知名度があり、成功が約束された人たちでした。しかし上重アナは、局のエースだったことは1度もなく、得意の野球で言えば、先発の4番手か5番手といったところ。女性アナはタレント路線でやっていくことも可能ですが、男性アナはMCを出来る人が求められる傾向にあるので、上重アナに需要が無いのは予想されたことでした。
そうなると頼みの綱は、野球で培ったコネクションですが、松坂大輔のYouTubeへの出演も大バズリとはいかず、すでにカードは使い切った状態。このままあっという間に“あの人は今”となる可能性もあります」(芸能関係者)
「仕事がない」自虐キャラも
仮に退社のタイミングがもう少し早ければ、“松坂世代”の選手が現役で活躍しており、その繋がりを頼る手もあったが、今や現役は和田毅(ソフトバンク)のみ。ジリ貧状態を抜け出す方法はあるのか。
「局アナ時代には色々ありましたが、元PLのエースなのでやはり知名度は高い。PLネタや高校野球ネタには強いニーズがありますし、身体能力を活かした運動系の番組で使う手もある。元スーパーエリートのイケメンが、若手芸人やるようなハードな挑戦企画をやれば、面白いものが撮れそうです。仕事がない自虐ネタを全面に押し出すのもアリでしょう」(民放バラエティ番組制作関係者)
上重はかつて、野球を捨ててアナウンサーの道を選んだ理由として「松坂大輔という圧倒的な才能を目の前で見たから」と、語ったが、そんな上重に松坂は「お前、(野球から)逃げたな」と告げたという。日テレ退社で退路を断ち、もはや逃げ道は残されていないが、野球・アナウンサーに次ぐ第3の道では果たして──。
上重聡アナは自虐キャラに活路か