芸能

《能登半島地震から半年》石川県・山中温泉舞台の昼ドラ『はるちゃん』演じた中原果南「私にできることはなんだろうと何度も考えた」被災地への想い

昼ドラ『はるちゃん』でヒロインを演じた中原果南

昼ドラ『はるちゃん』でヒロインを演じた中原果南

 今年1月1日、石川県・能登半島で発生した巨大地震。女優の中原果南さん(52)がヒロインを演じた昼ドラ『はるちゃん』シリーズで、パート4まで舞台となっていた加賀・山中温泉も、震源地からさほど遠くはない。また、甚大な被害に見舞われた能登地方は、中原さんにとって「無名塾」時代から長く深いゆかりのある土地でもあった。

 震災から半年、不安な暮らしが強いられている被災地。たくさんの思い出がある能登の町や現在も繋がりを持つ地域の人たちを応援したいという気持ちと、善意の押し付けになってはいけないという気持ちの間で、中原さんは「今、私にできること」を探しているという。【全3回の第2回。第1回から読む】

 * * *
──ドラマ『はるちゃん』にとって最も縁のある温泉地、石川県の加賀・山中温泉は、先の能登半島地震の震源にほど近い場所でした。

「地震の発生直後は、具体的な被害の内容までは分かりませんでした。ただ、やはり山中温泉のことが気になって、すぐに地図で場所を再確認しました」

──加賀地域にも大きな揺れがありました。

「私も『翠明』(ドラマの舞台となった実在する旅館)のホームページで確認して、『あぁ、よかった。なんとか大丈夫そうだ』と。その点ではほっとはしましたが、能登半島の七尾市とも長くご縁があるので、そちらの被害も心配でなりませんでした」

──七尾市の中島町には、「無名塾」時代の師匠である仲代達矢さんが監修された「能登演劇堂」がありますね。

「舞台奥の扉が開き、外の自然とステージが一体になるという、とても特徴的な劇場です。元々、私が入塾する前から『無名塾』の合宿を中島町で毎年やらせていただいていたというご縁があり、『演劇によるまちづくり』の一環として、仲代さんが劇場の監修を引き受ける運びになったんです」

──中原さんも合宿で訪れていた?

「もちろんです。塾生時代、私にとってはじめての能登合宿。『無名塾』のみんなで2台のワンボックスカーに乗り、能登に到着したのは夕方頃でした。水田の青々とした稲穂に夕日が当たり、きらきらと光りながら、風でサーッと流れる美しさに感動したのを、今でも覚えています」

関連キーワード

関連記事

トピックス

米倉涼子
《米倉涼子の自宅マンション前に異変》大手メディアが集結で一体何が…薬物疑惑報道後に更新が止まったファンクラブは継続中
火事が発生したのは今月15日(右:同社HPより)
《いつかこの子がドレスを着るまで生きたい》サウナ閉じ込め、夫婦は覆いかぶさるように…専門家が指摘する月額39万円サウナの“論外な構造”と推奨する自衛手段【赤坂サウナ2人死亡】
NEWSポストセブン
自らを「頂きおじさん」と名乗っていた小野洋平容疑者(右:時事通信フォト。今回の事件とは無関係)
《“一夫多妻男”が10代女性を『イヌ』と呼び監禁》「バールでドアをこじ開けたような跡が…」”頂きおじさん”小野洋平容疑者の「恐怖の部屋」、約100人を盗撮し5000万円売り上げ
NEWSポストセブン
ヴァージニア・ジュフリー氏と、アンドルー王子(時事通信フォト)
《“泡風呂で笑顔”の写真に「不気味」…》10代の女性らが搾取されたエプスタイン事件の「写真公開」、米メディアはどう報じたか 「犯罪の証拠ではない」と冷静な視点も
NEWSポストセブン
来季前半戦のフル参戦を確実にした川崎春花(Getty Images)
《明暗クッキリの女子ゴルフ》川崎春花ファイナルQT突破で“脱・トリプルボギー不倫”、小林夢果は成績残せず“不倫相手の妻”の主戦場へ
週刊ポスト
超有名“ホス狂い詐欺師風俗嬢”だった高橋麻美香容疑者
《超有名“ホス狂い詐欺師風俗嬢”の素顔》「白血病が再発して余命1か月」と60代男性から総額約4000万円を詐取か……高橋麻美香容疑者の悪質な“口説き文句”「客の子どもを中絶したい」
NEWSポストセブン
迷惑行為を行った、自称新入生のアビゲイル・ルッツ(Instagramより)
《注目を浴びて有料サイトに誘導》米ルイジアナ州立大スタジアムで起きた“半裸女”騒動…観客の「暴走」一部始終がSNSで拡散され物議に
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《異なる形の突起物を備えた光沢感あるグローブも…》10代少女らが被害に遭った「エプスタイン事件」公開された新たな写真が示唆する“加害の痕跡”
NEWSポストセブン
「みどりの『わ』交流のつどい」に出席された秋篠宮家の次女、佳子さま(2025年12月15日、撮影/JMPA)
佳子さま、“ヘビロテ”する6万9300円ワンピース 白いジャケットからリボンをのぞかせたフェミニンな装い
NEWSポストセブン
オフシーズンを迎えた大谷翔平(時事通信フォト)
《大谷翔平がチョビ髭で肩を組んで…》撮影されたのはキッズ向け施設もある「ショッピングモール」 因縁の“リゾート別荘”があるハワイ島になぜ滞在
NEWSポストセブン
愛子さまへのオンライン署名が大きな盛り上がりを見せている背景とは(時事通信フォト)
「愛子さまを天皇に!」4万9000人がオンライン署名、急激に支持が高まっている背景 ラオス訪問での振る舞いに人気沸騰、秋篠宮家への“複雑な国民感情”も関係か
週刊ポスト
群馬県前橋市の小川晶前市長(共同通信社)
「再選させるぞ!させるぞ!させるぞ!させるぞ!」前橋市“ラブホ通い詰め”小川前市長が支援者集会に参加して涙の演説、参加者は「市長はバッチバチにやる気満々でしたよ」
NEWSポストセブン