国内

《都知事選告示》小池百合子氏は緑、蓮舫氏はピンク?「色」で狙うイメージ戦略を経営心理コンサルタントが分析

東京都知事選の告示を前に行われた共同記者会見の冒頭、手を合わせる(左から)石丸伸二氏、小池百合子氏、蓮舫氏、田母神俊雄氏。6月19日午後、東京都千代田区の日本記者クラブ(時事通信フォト)

東京都知事選の告示を前に行われた共同記者会見の冒頭、手を合わせる(左から)石丸伸二氏、小池百合子氏、蓮舫氏、田母神俊雄氏。6月19日午後、東京都千代田区の日本記者クラブ(時事通信フォト)

 7月7日が投開票日の東京都知事選挙が6月20日告示された。19日に共同記者会見を開いた現職の小池百合子氏(71才)、前参院議員の蓮舫氏(56才)、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41才)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75才)の4名をはじめ、過去最多の56人が立候補した。臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、蓮舫氏と小池氏が選ぶ「色」について分析した。

 * * *
 本当は黒よりピンクが好きなのだろう。東京都知事選に立候補を表明している参院議員の蓮舫氏が18日、記者会見を開き公約を発表した。会見に現れた彼女はトレードマークの真っ白のスーツに身を包んでいた。だがインナーは薄いラベンダー色というか薄いピンクというか、かなり薄めの色だ。白と黒でパきっとした印象を与えてきた蓮舫氏らしくないチョイスに???

 だがよく見ると掲げた公約にある”R”の文字はピンク。「あなたと次の東京へ」というキャッチコピーを貫く矢印もピンク。記者会見の案内にある7つの約束の”7″もピンクだし、オフィシャルサイトにある”R”もポスターにある”R”もピンクだ。ピンクのRは2016年の参議院選からポスターに登場しているという。Rは蓮舫氏の名前からとったらしいが、なぜここまで何もかもがピンクなのか?

 ピンクで思い出すのは、2016年9月、彼女が民進党の新しい顔となった時のこと。当時、NEWSポストセブンでは彼女が着ていたピンクについて分析した。まだ民進党があった時代、新世代の民進党を担ってくれるだろうとの衆望も一身に集めていた蓮舫氏の動向が注目されていた。だが、野田佳彦元首相を幹事長にするという期待はずれの人事案を提示し、批判を浴びてしまう。民進党両院議員総会には新しいリーダーとして強い意志を示そうとしたのか、引き締まった印象の濃紺のジャケットに白のインナーで臨んだが、厳しい批判が噴出。彼女の顔には強張った笑顔が張り付いていた。

 迎えた2回目の両院議員総会、蓮舫氏が着てきたのは前回とは打って変わって、柔らかなピンク色のジャケットだった。そして彼女は檀上に立つなりこう言った。「気分も新たに色付きのジャケットを着てみました」。わざわざピンクをアピールしたのだ。ピンクは優しさや柔らかさ、甘さをイメージさせ、コミュニケーションをうまくとりたい、自分を思いやってほしいという願望を表す色だといわれる。その色を着てきただけでなく、アピールしたのだから、蓮舫氏は、どんなことをしてでもこの案を通したいと思ったのだろう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン