芸能

LiLiCo、映画『九十歳。何がめでたい』で美容師役に挑戦「この映画を通して家族がもう一回繋がる。家族団らんの時間のいいツールになる」

俳優でタレントのLiLiCoさんが演じるのは、愛子の行きつけの美容師だ

俳優でタレントのLiLiCoさんが演じるのは、愛子の行きつけの美容師だ(撮影/浅野剛)

 佐藤愛子さんのエッセイを原作とした映画『九十歳。何がめでたい』が現在公開中だ。物語は、断筆宣言をした90歳の老作家・佐藤愛子(草笛光子)が女性誌『ライフセブン』の編集者・吉川真也(唐沢寿明)に連載を依頼されるところから始まる。何度断っても諦めない吉川に、破れかぶれの気持ちで再び筆を執り、90歳を過ぎて感じた時代とのズレや違和感、身体の衰えをユーモラスに綴ると、刊行した単行本『九十歳。何がめでたい』がまさかのベストセラーになって──という国民的エッセイ誕生までの物語だ。

『王様のブランチ』(TBS系)の映画コーナーでもお馴染みの俳優でタレントのLiLiCoさんが演じるのは、愛子の行きつけの美容師だ。

「実は私、芸能界に入るか、美容師になりたいと思っていたので、どっちも叶っちゃったという嬉しさがありました。

 しかも、主演の草笛さんと一緒でしょ。主演と絡めるというのはこんな光栄なこと、ないんです! 途中で殺されもせず、悪役でもない役というのも、なかなかないですし(笑い)。ウイッグをかぶって、ほとんどスッピンで出演しています」

ウイッグをかぶり、ほとんどスッピンで出演。(c)2024映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会 (c)佐藤愛子/小学館

ウイッグをかぶり、ほとんどスッピンで出演。(c)2024映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会 (c)佐藤愛子/小学館

 登場するのは2シーン。最初に登場するのは原作『九十歳。何がめでたい』の最初の一編に出てくるあの場面だ──。

「九十といえば、卒寿ですか。おめでたいですねぇ。白寿を目指してどうかがんばってくださいね」

 誰にも理解されない孤独を抱え、街をとぼとぼ歩く愛子がひとり叫ぶ。

「九十歳? ナニがめでてえ!」

 映画コメンテーターとして映画を見た感想はどうだったのか。

「私は常々、映画は人生に役立つヒントを運んでくれる娯楽だと思っているんです。だから、いっぱい映画を見ると、人生も明るくなるし、器も大きくなる、と。この映画はそうした意味で、映画の魅力がぎっしり詰まった作品ですよね。小さなお子さんからお年寄りまで、どの年代の人も楽しく見られて、99分という長さで、気持ちよく劇場を出られます。

 たまには親子やお孫さんと映画館に行くのって素敵じゃないですか? この映画を通して、家族がもう一回繋がるというか、家族団らんの時間のいいツールになるんじゃないかと思いました」

 そしてもうひとつ、この作品の出演者の豪華さにも注目する。

「マモさん(宮野真守)だったり、私を日本のセックスシンボルと呼ぶ三谷幸喜さんだったり(笑い)、清水ミチコさんやオダギリジョーさん、木村多江さん、石田ひかりさん……キャストが本当に素晴らしいですよね。あと、唐沢さんがすごく癖のある面白い役をやっていて嬉しくなりました。唐沢さんが出てくださったことで、すごく映画が締まったと思います」

※女性セブン2024年7月4日号

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
”クマ研究の権威”である坪田敏男教授がインタビューに答えた
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン