全国ツアー『シャリとキリギンス』で15公演を回る
ジャルジャルの影響
――そういうスタイルの漫才師は他にもけっこういるのですか?
橋本 同期のジャルジャルがそうですよね。だから彼らの影響はあるかもしれないです。それと言いたいこと言えるの、漫才だけやないですか。ひな壇とかだと「今、しゃべったら邪魔かな」とか気を遣わないといけない。だから、単独ライブくらいは僕らだけでいいかな、と。ゲストを呼んだら呼んだで、いちおうもてなさないといけませんしね。ゲストがいないと自分たちの漫才に100パーセント集中できるというのもあります。僕らは配信もしないですし。
鰻 完全な自由。何にも気ぃ使わなくていい。
――銀シャリは誰と仲がいいみたいな、そういう感じでもないですしね。
橋本 それはよく言われますよね。「吉本っぽくない」って。誰と誰が昔から仲がよくて、ほんでどっちかが売れるとそいつを引っ張り出すみたいな。そういう関係性の中に良くも悪くもいないんですよ。
――それは意図的にそういうポジションを獲得したわけですか。
鰻 いや、意図はしてないです。
橋本 ただ、単独にゲストを呼ばないとか、少しだけ尖ってんのかなと思うときはありますね。そんなつもりはないんだけど。
(了。第1回目から読む)
◆撮影/山口京和