国内

立地が魅力で自宅を新築したのに引っ越し 自宅裏の公園がネット掲示板で有名な“出会いの場”だった「子供部屋から行為が見える」

新居に公園が隣接することを気に入っていた(イメージ)

新居に公園が隣接することを気に入っていた(イメージ)

 インターネットやSNSが普及したことで様々な物事が可視化されてきた。より広範囲に知識を得られる、都合の悪いことを隠そうとする動きを止める、というよい効果もある反面、不適切なものを不特定多数に見せる、押しつけるといったことがたびたび起きて、現実の世界でのトラブルに繋がっている。年齢などのゾーニングがない出会い系掲示板から発展する不適切行為が横行する場所の隣人や施設管理者の苦悩を、ライターの宮添優氏がレポートする。

 * * *

 今年6月、主要大手4紙の一つである産経新聞記事のタイトルに、実に堂々と「ハッテン場」の文字がおどり、ネットユーザーの一部が騒然とした。事情を知らない人には、いったい何のことか理解不能かもしれないが、新聞記者界隈ですらざわついたと話すのは、主要4紙の別の社に所属する社会部記者だ。

「ハッテン場とは、いわゆる同性愛志向の方が集まる場所のことを指し、諸説はありますが、恋愛関係にハッテン(発展)するという意味合いで使われているようです。ですが、性的かつ俗っぽい言葉であり、そもそも新聞記事でこうした言葉をみるとは思わず仰天しました。産経新聞の関係者によれば、ネット記事の閲覧者は相当数いたようで、実際に、産経新聞のホームページの人気ナンバーワンの記事は、しばらくこの記事でした」(大手紙社会部記者)

 というわけで、読者だけでなく同業記者まで驚き、ネット上では面白半分に扱われた当該記事だが、内容はいたって真面目で深刻だ。都内で長年銭湯経営を続けるAさん(70代)が顔をしかめる。

「うちの銭湯でも、男湯の中で怪しい行為に及ぶ客がこの数年で増えて、頭を悩ませていたのでやっとちゃんとした記事が出たと思いましたよ。何しろ警察に通報しても、恋愛は自由とか言われて取り合ってくれない。実際、一般の男性客を誘ったり、周りに見えるような形で性的行為に及んだ挙げ句、汚して帰っていく奴もいる。浴槽内を汚され、別の客からクレームが入ったこともある。取材に来た新聞記者が教えてくれたんだけど、うちのことが、ネット上(の掲示板に)に色々書かれているらしくてね。ここに行けば会えるとか、待ち合わせまでしているらしい。悪評が回ったんだろう、当然客は減ったね」(Aさん)

 Aさんによれば、銭湯内でのそういった類いの行動は、何十年も前からあったという。しかし、あくまで秘密裏に、こっそり行われることがほとんどだった。せいぜい脱衣場などで“いちゃつく”程度で、長年番頭を務めてきたAさんだから気がつくレベル。他の客の迷惑にならない限りは黙って見過ごしていた。しかしこの10年ほど、特にネット掲示板やSNSの利用者が多くなるにつれ、限度を大きく超えた迷惑行為に及ぶ人が増えたと断言する。そして、その迷惑行為は、銭湯以外の場所でもさらにエスカレートしている。

関連記事

トピックス

大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ハワイ別荘・泥沼訴訟を深堀り》大谷翔平が真美子さんと娘をめぐって“許せなかった一線”…原告の日本人女性は「(大谷サイドが)不法に妨害した」と主張
NEWSポストセブン
世界的な人気を誇るシンガー・d4vd(20)(Instagramより)
「行方不明の10代少女のバラバラ遺体が袋詰めに」世界的人気歌手・d4vdが所有する高級車のトランクに遺棄《お揃いのタトゥー「 Shhh…」で発覚した2人の共通点》
NEWSポストセブン
須藤被告(左)と野崎さん(右)
《紀州のドン・ファンの遺言書》元妻が「約6億5000万円ゲット」の可能性…「ゴム手袋をつけて初夜」法廷で主張されていた野崎さんとの“異様な関係性”
NEWSポストセブン
神田正輝の卒業までに中丸の復帰は間に合うのか(右・Instagramより)
《神田正輝の番組卒業から1年》中丸雄一、『旅サラダ』降板発表前に見せた“不義理”に現場スタッフがおぼえた違和感
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)の“過激バスツアー”に批判殺到 大学フェミニスト協会は「企画に参加し、支持する全員に反対」
NEWSポストセブン
ラーメン店の厨房は暑い(イメージ)
《「汗を落とすな」「清潔感がない」》猛暑で増えた「汗クレーム」 熱湯で麺を茹で上げるラーメン店やエアコンが使えないエアコン取り付け工事にも
NEWSポストセブン
主人公・のぶ(今井美桜)の幼馴染・小川うさ子役を演じた志田彩良(写真提供/NHK)
【『あんぱん』秘話インタビュー】のぶの親友うさ子を演じた志田彩良が明かすヒロインオーディション「落ちた悔しさから泣いたのは初めて」
週刊ポスト
寮内の暴力事案は裁判沙汰に
《いまだ続く広陵野球部の暴力問題》加害生徒が被害生徒の保護者を名誉毀損で訴えた背景 同校は「対岸の火事」のような反応
週刊ポスト
どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン