眉間に皺を寄せてパチンコ(編集部より一部加工しています)
パチンコはギャンブルか
2016年に当時の市長と副市長が平日昼間に興じていた賭けマージャンは明確に違法行為だった。しかし今回はパチンコである。出玉を物品やお金に換えるのが遊興行為としてのパチンコの本質だ。
出玉をお金に換える際は、パチンコ店、景品交換所、景品業者、それぞれ別の「三店」を経由して換金することで、違法性を問わない「三店方式」が採用されている。ただし、違法性を問われないというだけで、ギャンブルであるか否かの法的な解釈は明確ではない。パチンコの法的解釈について、久世氏本人は次のように語る。
「パチンコは(法的な位置づけは)ギャンブルではないんです。いわゆるグレーです。私は1円パチンコしかしないですし、そもそもお金になるような遊びじゃないですよ。交換するのはほとんどカップヌードルとかの日用品です。国会では維新の会がギャンブルだって言ってましたけど、法的に言うと、ギャンブルではない」
副市長は特別職だから勤務時間に法的な縛りはない。パチンコはギャンブルではないから法的に問題はない。法律の面からだけ見ればそうかもしれないが、道義的な問題は全く別のところにある。自身の進退について尋ねると、久世氏は「今は副市長の座を降りるつもりはない」と語った。
今後の動向を注視したい。
◆取材/文:江波旬