異常変動全国MAP2024 VOL.2
首都圏で「神奈川の次」は
以下、警戒すべき地域を見ていく。
■東北警戒ゾーン
この半年、「異常変動」が集中して現われており、ピンポイント予測で〈9月4日まで〉〈M6.0±0.5〉と警戒を促す。
「長期的な『隆起・沈降』では日向灘地震が起きた九州が7月中旬に大きく沈降しましたが、同時期に東北の秋田県と山形県でも顕著に沈降しています。大きな『異常変動』も集中している。南海トラフ地震の想定震源域以上に切迫度が高いと考え、危険度1位としました」
また、北海道警戒ゾーンでは〈8月28日までにM6.0±0.5〉、南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」の対象地域を含む北信越警戒ゾーンでは〈9月4日までにM5.5±0.5〉のピンポイント予測が発出されている。
■首都圏警戒ゾーン
神奈川県、東京都、千葉県、茨城県の市町村などが巨大地震注意の対象となった。8月9日には神奈川県西部地震(最大震度5弱、M5.3)で首都圏に緊張が走ったが、引き続き予断を許さない状況だという。
「『隆起・沈降』では、7月中旬に千葉県中央部の沈降が拡大・進行しています。静岡県の伊豆半島は、顕著な沈降に加え、異常変動も集中しているため、警戒が必要です」
九州警戒ゾーンも8日の日向灘地震でまだエネルギーは放出され切っていないと考えられ、引き続き大地震への警戒が必要だという。
警戒を緩めずリスクに備えることが肝要だ。
※週刊ポスト2024年8月30日・9月6日号