国内

《自慰行為強要の凄惨いじめ》都内私立中学生が被害「校内で拡散された動画」“萎えすぎ”“手止めんな”の暴言

東京・中野坂上にある私立学校「宝仙学園 順天堂大学系属理数インター中学校」

東京・中野坂上にある私立学校「宝仙学園 順天堂大学系属理数インター中学校」

「手、止めんなや!」「学校でライブ配信したらおもろいね」──周囲に囃し立てられる中、ベッドに横たわって自慰行為をする少年。問題の動画は、2022年11月に行われた「宝仙学園 順天堂大学系属理数インター中学校」の修学旅行で撮影されたものだ。【前後編の前編】

 動画に映る少年・Aくんは当時、中学3年生。いじめに対して学校側は満足な対応をしてくれず、精神的苦痛により心的外傷後ストレス障害 (PTSD)と診断されたという。宝仙学園とは異なる高校に進学せざるをえなくなったAくんは、「僕のような思いをする子どもがもう出ないようにしてほしい」と真摯な表情で語った──。

 東京・中野坂上にある私立学校「宝仙学園中学校 順天堂大学系属理数インター中学校」は、前身となる女学校を含めると設立100周年に迫る「学校法人宝仙学園」を母体としている。2007年4月に「『21世紀の世界標準』を身につけたグローバルリーダーの育成」をコンセプトに新設されたコースで、海外研修をはじめとしたグローバル教育に力を入れている。学校法人順天堂と学校法人宝仙学園の系属校協定により、2024年春、「宝仙学園中学校 共学部理数インター」から「宝仙学園中学校 順天堂大学系属理数インター中学校」へと名称が変更された。

 Aくんは2020年春に同学校に入学した。中学2年生の6月頃から、複数の男子生徒に嫌がらせを受けるようになったという。

「筆箱や体操着、上履きといった持ち物が失くなるようになりました。筆箱が見つかったのは別のクラスの教室の柱の影だったので、うっかり自分が失くしたとは思えません。また、同級生の男子に階段から突き落とされそうになったり、殴られてアザができたこともあります。局部を蹴られたときは保健室に行って授業を休むほど痛かったです。あとで聞いたところ、加害生徒のひとりが気になっている女子と僕が友人同士だったことがいじめに繋がっていったようです。

 先生には何度も相談しましたが、『長いからもっと短く話せ』『あとで聞く』と返されるなど、満足のいく対応はしてもらえませんでした。殴られたことについても『仲が悪い相手に近づいたのがいけない。どっちもどっち』と言われました。僕は一度も彼に手を出したことはないし、彼のほうから僕に近づいてきたんですが……」(Aくん、以下同)

 事態を重く見たAくんの母親は、2022年6月に担任教師にメールを送った。アザの写真も添付した上で、紛失物のことなど息子がいじめにあっている可能性について共有した。

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト