国内

【自民党総裁選の内幕】「最後の最後でしゃしゃり出た派閥のボス」蓋を開ければ終わっていなかった派閥政治、能力不足は百も承知で担ぎ上げられた小泉進次郎氏

首相の交代で自民党は本当に生まれ変わったのだろうか(時事通信フォト)

首相の交代で自民党は本当に生まれ変わったのだろうか(時事通信フォト)

 憲政史上最も若い総理の誕生か、はたまた日本初の女性総理の誕生か──9月12日の告示から約2週間におよぶ総裁選で示されたのは「この国の未来」ではなく、「永田町議員たちの未来」でしかなかった。なぜ憲政史上最年少総理の誕生は泡になって消えたのか、政治家たちの動きをたどる。【前後編の前編。後編を読む】

 史上最多の9人が出馬した自民党総裁選は、石破茂氏(67才)が決選投票で逆転勝利し、10月1日に総理大臣に就任した。だが、首相の交代で自民党は本当に生まれ変わったのだろうか。

 今回の総裁選は、一昨年に発覚した自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる政治資金収支報告書への過少記載および不記載という一連の裏金問題に端を発した。各派閥の所属議員がノルマを超えた分の収入を“裏金”として自らの懐に入れていたことを受け、派閥政治の在り方が問題視され、結果として多くの派閥が解散。ゆえにこの総裁選は、史上最多の候補者が出馬し、初の女性総理が誕生するかという大きな話題とともに、「派閥なき総裁選」という史上稀にみる戦いで、議員たちがどんな基準で新総裁を選ぶのかが注目された。

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン