18日深夜にドジャースの公式サイトで発売されたMLBワールドシリーズのチケット。最安値は909.45ドル

18日深夜にドジャースの公式サイトで発売されたMLBワールドシリーズのチケット。最安値は909.45ドル

 まだ、本当に勝ち上がるか分からない時点での購入は勇気がいるように思えるが、「途中敗退で開催されなければ全額返金されるので、戻ってこない手数料分は安心料だと思って、迷わずに支払いました」。

 どのタイミングでの購入が最もお買い得かは分からないので、第7戦のチケットは一般発売での購入に賭けた。10月18日深夜2時。まだ、ドジャースはナ・リーグ優勝決定シリーズ中だったが、ロサンゼルス時間17日午前10時に販売がスタート。

「うとうとしながらドジャース公式HPの販売ページを、ひたすらクリックし続けました。全くつながらずに諦めかけた2時半過ぎに、ようやくログイン。すでに安い座席しか残っていませんでしたが、無事に最安値910ドル(約13万円)の1枚を買えました。球団販売の定価が13万円で、一瞬たじろぎましたが、相手は43年ぶりのヤンキース。全米でも最も人気の2球団、しかも、2大スーパースターの大谷選手とジャッジ選手の対決。一生に一度しかないビッグマッチなので、自然とクリックボタンを押しちゃっていました」

 もちろん正規販売は、そのまますぐに完売。シリーズ初戦が始まる直前の25日時点では、リセールサイトで最安値22万円前後で売買されており、観戦する場所にこだわらなければ、必ずしも数百万円支払わなければいけないわけでもなさそうだ。

「昨年のフロリダでのWBC決勝戦は、最安値120ドル(約1.6万円)でしたから、たしかに定価で10万円以上は高いと思いますね。ただ、3月に見に行った韓国でのMLB開幕戦は、クーパン・プレイという韓国の動画配信サービスの会員しか買えず、しかも、韓国人の購入者に同伴しないと観戦できなかったので、遥かに入手困難でした。それに比べたら、日本からでも簡単に購入できるのでぶん、ハードルはそこまで高くはない。まるで億万長者しか見られないような煽り報道には、少々の違和感を覚えています」

 日本のプロ野球のニュースはもちろん、27日の衆議院議員選挙よりも大きく報道されて、国民的一大行事になってきた大谷ドジャースのWS。とにもかくにも、ここから本当のクライマックスが始まる。

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