若かりし頃の林家木久扇さん(写真/事務所提供)
──今後、やってみたいことなどをお聞かせください。
「実は5月ごろ、スペインへ行く予定なんです。最後に行ったのは、1992年のバルセロナオリンピックだからずいぶん昔ですよ。
当時、『木久蔵ラーメン』の名前を貸してほしいという依頼があって、バルセロナオリンピックに向けてオープンしたラーメン屋『カサデボスケキク(Casa de Bosuque KIKU)』というお店があったんですが、今も経営しているみたいで……。
カサって言うのが家、ボスケが森とか林とかって言う意味で、この店名をつけたんです。だから街並みをよく覚えてるんです。そこを歩きたいですね。人生はいろんな面白いことがありましたけども。その話をしているとそれだけで2時間くらいになっちゃいますから、今回はこのくらいで(笑)」
木久扇さんは、“座布団10枚”のような幸せに満ちた日々を送り続けている。
(了。前編から読む)
取材・文/千島絵里香(ジャーナリスト) 撮影/岩松喜平