瑠奈被告が飲んでいた目玉テキーラ(客提供)
当時、警察の捜査が迫ってきている感覚はあった。不安と恐怖を覚えながら、それでも浩子被告は、夫との何気ないLINEのやり取りを続けた。
浩子被告「いつも世界が崩壊している思いです。しかし、普段通りの娘の世話、日常生活を送らなければいけません。(夫との)LINEを見返すと、日常のようで、心の拠り所に感じていました」
瑠奈被告は、切断したAさんの頭部を自宅に持ち帰った後、皮膚を剥ぎ取り、眼球、舌、食道を摘出するなどして弄んだ。なぜ遺体を損壊したのか、その理由は母親も知らないという。
弁護人「逮捕までの間、瑠奈とどうして遺体を損壊したかといった話は?」
浩子被告「していません」
弁護人「瑠奈が話したそうだったことは?」
浩子被告「あるとき言いたそうにしていたけど、『これ言ったら怒られるかな』と言っていました。娘には恐いものなどないはずなので、印象に残っています」
浩子被告いわく、瑠奈被告は損壊した遺体を“披露”したとき、疲れて見えたという。娘が犯した一連の行為は、快楽によるものではないと推察する。
弁護人「一連の行為は、瑠奈が興味を持ってのことか、義務的なのか、その他なのか、どれだと思うか?」
浩子被告「ある日、私に『(損壊行為で)えずかなくなった』と言っていた。(えずきながら損壊をしていたことから)快楽とかで行ったのではないと思います」