芸能

《デビュー25周年》氷川きよし、“名前が使えない”騒動を乗り越えて「第2章のスタート」 SMAPゆかりの店で決起集会を開催

映画の公開記念舞台挨拶に登壇した氷川きよし

映画の公開記念舞台挨拶に登壇した氷川きよし

 2月からのリスタートに注目が集まっていた。デビューからがむしゃらに走り抜けた22年間。自分を見つめ直した1年8か月。“新章”への助走期間を経て、氷川きよしが辿り着いた境地とは──。

「レベル25になったわけですが、これからが第2章のスタートです!」

 2月2日、デビュー25周年を迎えたことを、独特な言い回しで表現した氷川きよし(47才)。この日は、昨年8月に行ったコンサートの様子を収めた映画の公開記念舞台挨拶に登壇。氷川の第一声を聞くまで、心配そうな表情を浮かべる観客が少なくなかった。

「氷川さんの“再始動”をあたたかく見守ったファンたちですが、ここ数年、彼のことをどう呼べばいいのかと悩む人も多かったんです。『氷川きよし』のままでいいのか、本人が言い始めた『KIINA』になるのか……その答えが、2月2日に出ると思われていたのです」(芸能関係者)

 そもそも彼の呼称に注目が集まったのは、25年間に及ぶ苦悩があったからだ。2000年にデビューした氷川は、端正な顔立ちと圧倒的な歌唱力で一躍「演歌界のプリンス」として名をとどろかせていく。

「『氷川きよし』の人気が確固たるものになる一方で、パブリックイメージが自分らしさとかけ離れていくことに悩むようになり、そのつらさはキャリアを重ねるごとに増していったようです」(音楽関係者)

 葛藤の末、彼が意を決したのは、2019年のNHK紅白歌合戦の直前のこと。突然、自分を「kii」と呼び、その後、自然体で生きるという意味でnaturalの一部を加え「Kiina」を名乗るようになった。

「かねて彼は『ジェンダーを超えた自分らしさ』を追求していました。この頃から『ありのままの自分をさらけ出す』、『コンプレックスはさらけ出して』などと主張し、ファッションも性別を超越したものになっていきました。しかし、演歌歌手として活動を続けるなかで、限界があったのでしょう。2022年には《自分を見つめなおし、リフレッシュする時間をつくりたい》として、無期限の活動休止を発表しました」(前出・芸能関係者)

 その間、海外に長期滞在してさまざまな人とふれあい、改めて自分を肯定することができたという氷川。2024年4月に前所属事務所から独立し、同年8月には1年8か月ぶりにステージ復帰を果たした。しかし、待ち受けていたのが、呼称を巡るいざこざだった。

「2023年5月、前事務所が特許庁に『Kiina』及び『KIINA』の商標登録を出願していたことが明らかになったのです。氷川さんが、独立後も『氷川きよし』や『Kiina』及び『KIINA』を名乗るには、前事務所の許可や使用料が必要になる可能性が出てきたわけです。

 昨年3月に特許庁が出願を却下しましたが、前事務所は異議申し立てに当たる動きをみせ、2024年の秋頃まで、『氷川きよしの名前はどうなるのか問題』は解決の糸口が見えず、事態は泥沼化の様相を呈していました」(前出・芸能関係者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン