芸能

朝ドラ『あんぱん』で“韋駄天おのぶ”を演じる今田美桜の俊足秘話 「元陸上部で中学校の運動会ではリレーの選手に」、ヒロイン選考オーディションでは「走りのテスト」も

金メダル級の演技(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中

金メダル級の演技(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中

「うち、脚だけは自信があるがです。うちも出場したいです!」──ヒロインがそう叫んだのが、NHK朝ドラ『あんぱん』での一コマだ。同作は『アンパンマン』の作者・やなせたかし夫妻がモデルで、ヒロイン・朝田のぶ役を今田美桜(28)が演じている。

 のぶや嵩(北村匠海)が住む高知の町で開かれた祭りで、女性がパン食い競走に出られないことに不満をぶつけたのが、冒頭の場面。結局、嵩の“アシスト”で飛び込み出場し、あんぱんを頬張りながら見事な走りで男性陣をごぼう抜きにした。

『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』の著者で朝ドラ評論家の田幸和歌子氏が言う。

「ヒロイン・のぶのモデルである小松暢さんも、史実で“韋駄天おのぶ”の異名を取る短距離ランナーとして有名だったそうです。作中でも史実に倣って土佐弁で男勝りを意味する“はちきんおのぶ”として描かれている」

 見事に演じた今田だが、実は彼女にも“韋駄天”つながりのエピソードがある。今田の地元・福岡時代を知る知人が語る。

「今田さんは福岡の中学時代、陸上部に所属しており、走り幅跳びの選手として福岡市の新人大会にも出場した。短距離走も速く、中学校の運動会ではリレーの選手に選ばれていた」

 朝ドラヒロインの選考は、モデルとなる人物に重なることが大事にされてきたと田幸氏は言う。

「わかりやすいのは『ブギウギ』の趣里さん(34)。趣里さんのあのハスキーボイスが決め手のひとつだった。今田さんはオーディションで3300人超のなかから選ばれましたが、制作統括の方が最終候補者のカメラテストで『走りのテスト』が行なわれて、制作陣の投票で決まったと取材で話されていました。

 今作はキーデザインにのぶが走る写真が使われることが多い。今後の展開でも『のぶの走り』が重要になってくるのかもしれません」

 才色兼備の俊足と言えばフローレンス・ジョイナーだが、彼女こそ和製ジョイナーにふさわしいと言えよう。

※週刊ポスト2025年5月2日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン
ラオス語を学習される愛子さま(2025年11月10日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまご愛用の「レトロ可愛い」文房具が爆売れ》お誕生日で“やわらかピンク”ペンをお持ちに…「売り切れで買えない!」にメーカーが回答「出荷数は通常月の約10倍」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《10代少女らが被害に遭った“悪魔の館”写真公開》トランプ政権を悩ませる「エプスタイン事件」という亡霊と“黒い手帳”
NEWSポストセブン
「性的欲求を抑えられなかった」などと供述している団体職員・林信彦容疑者(53)
《保育園で女児に性的暴行疑い》〈(園児から)電話番号付きのチョコレートをもらった〉林信彦容疑者(53)が過去にしていた”ある発言”
NEWSポストセブン
『見えない死神』を上梓した東えりかさん(撮影:野崎慧嗣)
〈あなたの夫は、余命数週間〉原発不明がんで夫を亡くした書評家・東えりかさんが直面した「原因がわからない病」との闘い
NEWSポストセブン
テレ朝本社(共同通信社)
《テレビ朝日本社から転落》規制線とブルーシートで覆われた現場…テレ朝社員は「屋上には天気予報コーナーのスタッフらがいた時間帯だった」
NEWSポストセブン
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまのラオスご訪問に「感謝いたします」》皇后雅子さま、62歳に ”お気に入りカラー”ライトブルーのセットアップで天皇陛下とリンクコーデ
NEWSポストセブン
竹内結子さんと中村獅童
《竹内結子さんとの愛息が20歳に…》再婚の中村獅童が家族揃ってテレビに出演、明かしていた揺れる胸中 “子どもたちにゆくゆくは説明したい”との思い
NEWSポストセブン
日本初の女性総理である高市早苗首相(AFP=時事)
《初出馬では“ミニスカ禁止”》高市早苗首相、「女を武器にしている」「体を売っても選挙に出たいか」批判を受けてもこだわった“自分流の華やかファッション”
NEWSポストセブン
「一般企業のスカウトマン」もトライアウトを受ける選手たちに熱視線
《ソニー生命、プルデンシャル生命も》プロ野球トライアウト会場に駆けつけた「一般企業のスカウトマン」 “戦力外選手”に声をかける理由
週刊ポスト
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン