芸能

「もう全部イヤになって…」笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去、子を連れて家を飛び出した夜《創業200年の老舗かまぼこ店廃業の危機》

ちくわ片手に“筋肉美”を追求する瑞希さん

ちくわ片手に“筋肉美”を追求する瑞希さん

 創業200年の老舗かまぼこ店『伊勢兼商店』の6代目女将・杉山瑞希さん(35)と、社長であり夫の勇人さん(35)。新商品「ちっくすパック」はオンランショップで1カ月待ちとなるなど、順風満帆に見える夫婦だが……。インタビューを続けているなかで突然、瑞希さんは神妙な面持ちでこう言った──「実は3年ぐらい前、私、家を出ていったんですよ」。

 歴史ある店と伝統を守り抜きたいという意思、そして抗えない時代の変化。その狭間で戦い続けた蒲鉾店夫婦が、かつて目にしたドン底の景色を語る。【全3回中の第3回。第1回から読む】

 * * *

──創業200年、長い歴史がある『伊勢兼商店』ですが、もともと瑞希さんはお店のことを知っていたんですか?

瑞希さん「いえ。『小田原かまぼこ』すら知らず、夫と知り合って『小田原ってかまぼこ有名なんだよ』って教えてもらって。『えー、そうなんだ。私かまぼこ嫌い』みたいな会話をしましたね(笑)。

 でも、夫がお土産で『伊勢兼商店』のかまぼこを持ってきたので食べてみたら、『かまぼこってこんなに美味しいの』って感動して。今までお弁当とかに入っていた赤白のかまぼこがあまり好きじゃなくて……、そんなイメージがあったので概念が塗り変わったというか。『小田原かまぼこってこんなに美味しいんだ』って思って、練り物に興味を持ちました」

勇人さん「お付き合いしてまだ間もない頃、大学生のときだったかな。初めて『伊勢兼商店』に来たとき、かまぼこを包装する機械を見て『面白い』って動画を撮ってたもんね」

関連記事

トピックス

太田房江・自民党参院副幹事長に“選挙買収”工作疑惑(時事通信フォト)
【激震スクープ】太田房江・自民党参院副幹事長に“選挙買収”工作疑惑 大阪府下の元市議会議長が証言「“500万円を渡す”と言われ、後に20万円受け取った」
週刊ポスト
2024年5月韓国人ブローカー2人による組織的な売春斡旋の実態が明らかに
韓国ブローカーが日本女性を売買春サイト『列島の少女たち』で大規模斡旋「“清純”“従順”で人気が高い」「半年で80人以上、有名セクシー女優も」《韓国紙が哀れみ》
NEWSポストセブン
村上信五とマツコ・デラックス
《不適切編集謝罪も街頭インタビュー継続》『月曜から夜ふかし』は存続できるのか? 問われる根本的な問題「一般人を笑い者にする演出」「笑いの手数を追求するスタッフのプレッシャー」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
国技館
「溜席の着物美人」が相撲ブームで変わりゆく観戦風景をどう見るか語った 「贔屓力士の応援ではなく、勝った力士への拍手を」「相撲観戦には着物姿が一番相応しい」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【20歳の女子大生を15時間300万円で…】男1人に美女が複数…「レーサム」元会長の“薬漬けパーティ”の実態 ラグジュアリーホテルに呼び出され「裸になれ」 〈田中剛、奥本美穂両容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
前田亜季と2歳年上の姉・前田愛
《日曜劇場『キャスター』出演》不惑を迎える“元チャイドル”前田亜季が姉・前田愛と「会う度にケンカ」の不仲だった過去
NEWSポストセブン
フィリピン人女性監督が描いた「日本人の孤独死」、主演はリリー・フランキー(©︎「Diamonds in the Sand」Film Partners)
なぜ「孤独死」は日本で起こるのか? フィリピン人女性監督が問いかける日本人的な「仕事中心の価値観」
NEWSポストセブン
timelesz加入後、爆発的な人気を誇る寺西拓人
「ミュージカルの王子様なのです」timelesz・寺西拓人の魅力とこれまでの歩み 山田美保子さんが“追い続けた12年”を振り返る
女性セブン
不倫報道の渦中にいる永野芽郁
《私が撮られてしまい…》永野芽郁がドラマ『キャスター』打ち上げで“自虐スピーチ”、自ら会場を和ませる一幕も【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
電撃引退を発表した西内まりや(時事通信)
電撃引退の西内まりや、直前の「地上波復帰CMオファー」も断っていた…「身内のトラブル」で身を引いた「強烈な覚悟」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
NEWSポストセブン