現在46歳となったテンテン、兄のスイカ頭とツーショット
その後、通訳の仕事や自動車会社の秘書などをしていましたが、大学の授業が忙しかったこともあり、仕事を辞めました。しかし、その頃に父の仕事がうまくいかず、私が家計を支えることになり、大学を中退して女優に復帰することになったのです」
──そんな背景があったんですね。テンテンさんは2003年、24歳のときに芸名を「シャドウ・リュウ」に改名しました。なぜ、多くの方に親しまれてきた「テンテン」と距離を置いたのでしょうか。
「再び女優活動を始めましたが、“完全復活”までとは言えませんでした。日本の映画やドラマのオーディションに行っても『テンテン』のイメージが強過ぎて役をもらえなかったり、外国人だから日本人の役は演じられず……壁にぶつかっていました。そのときに覚悟を決めて改名しましたが、『テンテン』の名前に未練はありません。私が名前を変えたって『幽幻道士』のテンテンはそのままですからね」
後ろ髪引かれる思いで台湾に帰国した後、芸能の仕事は距離置いていたテンテン。ハマり役だった少女役で苦悩した過去を初めて明かした。続編では、今でも頻繁に来日する彼女の現在の意外な仕事、動き出している将来の夢、結婚観などを語っている。
取材・文/千島絵里香(ジャーナリスト)
【第3回につづく】