台湾映画『幽幻道士』で悪霊“キョンシー”を退治する少女役を演じたテンテン
1980年代後半、日本で爆発的な“キョンシーブーム”のなか話題になった台湾映画『幽幻道士』。悪霊“キョンシー”を退治する少女役を演じたのが、当時7歳のテンテン(現在はシャドウ・リュウに改名)だった。
日本限定で続編のドラマが制作されるなど社会現象となり、一躍、時の人となったテンテンは来日してアイドル、タレントとして活躍した。しかし、その後、故郷の台湾へ戻ってからの詳細はほとんど伝えられていない。
あれから約40年。46歳となった現在のテンテンは女優のかたわらで人々を支える仕事に就き、将来のために“安住の地”を見つけていた。そして、自身の人生を輝かせ、悩まされた“テンテン”の存在感について改めて問うと、意外な答えが返ってきた──。【全3回の第3回。インタビューをはじめから読む】
──それにしても、テンテンさんは日本語が上手ですね。
「日本語は今も勉強しています。日本にいたときは、文法とかを勉強してないので、丁寧語、謙譲語とかわからなかったのですが、台湾に戻って来てからは日本語を忘れてしまうので、何年かに一度は日本語検定を受けたりしています。
仕事を探すときも日本と台湾の合弁会社だったら日本語を活かせるがチャンスがたくさんあると思い、常に日本語を使う仕事を探しています。でも、兄はほどんど日本語を忘れちゃってるから、もったいないですけどね」