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《“テンテン”のイメージが強すぎて…》キョンシー映画『幽幻道士』で一世風靡した天才子役の苦悩、女優復帰に立ちはだかった“かつての自分”と決別した理由「テンテン改名に未練はありません」

当時のスイカ頭とテンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント

当時のスイカ頭とテンテン  Ⓒ「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント

 1987年に日本で公開された台湾映画『幽幻道士』でヒロイン役を演じて、日本での人気に火が付いたテンテン(現在はシャドウ・リュウに改名)。映画の主要キャラクターである孤児4人組「スイカ頭」「チビクロ」「チビトラ」「デッパ」のうち、「スイカ頭」は自身の兄が演じている。

 人気絶頂の12歳で台湾から兄と共に来日し、芸能活動の拠点を日本に移したテンテン。日本の中学校に通いながら、2年間アイドルグループ「黒BUTAオールスターズ」のメンバーとしても活動。NEWSポストセブンの取材に、慣れない異国での生活や、帰国することになった理由、帰国後に改名したワケなどを明かした。【全3回の第2回。第1回から読む

「12歳のときにお兄ちゃんと一緒に日本に来ました。最初は池袋のあたりに住み始めて、近所ではテンテンが住んでるとバレバレでしたね。

 みんなやさしくしてくれて、パン屋のおばさんは、一生懸命パンの中身について説明してくれて、すももやあんず棒も美味しいから食べなって無料でくれるんです。マンションの真下にあったお肉屋さんは、豚足をくれたり、近所の方にすごくお世話になりました」

──日本での仕事はどうでしたか?

「イベントの仕事などで日本中を走り回ってましたね。番組アシスタントの司会や歌手活動など、台湾では経験できなかったことを日本で全部できて楽しかったです。文化放送のラジオ番組や、テレビ番組『愛ラブSMAP!』(テレビ東京系)でSMAPの方たちと仕事したのが、すごく面白かったです。出待ちをしていたSMAPのファンの方たちも『あー、テンテンが来たっ』てすごく優しく対応していただいて」

──台湾では女優として活動し、日本ではアイドルでした。

「アイドルははっきり言ってしんどかったですね。女優はカメラに向かって演技をして、自分と全く違う人物を演じられて楽しいですが、アイドルは人の前で笑わなきゃならないし、これは話しちゃダメとかも多くて。歌自体は好きだし、ステージに立つのも好きだけど、素の自分を見せられないのはとても難しかった。でも、ファンの方たちは私の本当の性格を知ってくれていたから、ずっと自分のままでいられました」

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