榛葉和賀也幹事長(写真左)は、たびたび「趣味は玉木」と公言。記者会見ではプロレス・野球・講談などの話をすることも多い(2024年5月撮影:小川裕夫)
国民民主党の人気上昇には、榛葉賀津也幹事長のキャラクターという要因もあるだろう。榛葉幹事長は多趣味で、プロレスや野球、講談などに造詣が深いだけでなく、ヤギの飼育といった国会議員らしからぬ一面もある。定例会見で記者とのやりとりは堅苦しさがない親しみやすさがあり、ネットにあげられる動画は政治コンテンツというよりもエンタメ動画といった趣すらある。このようにSNSで拡散された大衆人気が国民民主党躍進の大きな力となったのは間違いないだろう。だが、玉木代表が小池・石丸両氏といった党外に頼ったことで得られた力は無視できない。
衆院選大勝直後に醜聞をスクープされるなど、脇の甘さから玉木代表はリア充になりきれていない。さらに、最近の玉木代表はSNSのチェックを日課とし、掲げる政策がSNSに右往左往されている点もキョロ充感を強く抱かせる。
6月に投開票される東京都議選は参院選の前哨戦と位置付けられており、国民民主党は多くの立候補予定者をすでに発表している。当然ながら小池都知事が率いる都民ファースト、石丸氏が立ち上げた再生の道が擁立する候補者たちとは全面的に激突することになる。
これまではキョロ充として立ち回って人気を獲得してきた玉木代表だが、都議選と参院選は小池・石丸人気にあやかれない。都議選と参院選は、玉木氏がキョロ充感を払拭できるか否かを問われる選挙でもある。
民進党時代には政調会長に抜擢された山尾(菅野)志桜里氏も事業仕分けで活躍(2010年11月撮影:小川裕夫)
2024年の東京15区補選では、小池都知事とともに乙武洋匡候補を全面的に支援した(2024年4月撮影:小川裕夫)
都知事選で旋風を起こした石丸伸二氏は政治団体「再生の道」を旗揚げし、都議選と参院選に候補者擁立を宣言(2024年5月撮影:小川裕夫)