未成年の少女を誘拐したうえ、わいせつな行為に及んだとして、無職・高橋光夢容疑者(22)らが逮捕(知人提供/時事通信フォト)
「1月ごろ『警察に張り込まれてるかも』『内偵入ってるかも。捕まるかもしれん』と話していたんですが、まじで予想どおりでしたね……」──5月9日、新宿・歌舞伎町の「トー横(東宝ビル横)」で知り合った未成年の少女を誘拐したうえ、わいせつな行為に及んだとして、無職・高橋光夢容疑者(22)らが逮捕された事件。高橋容疑者は自らを“トー横のパンダ”と称し、界隈では名の知られた男だった。大手紙社会部記者が話す。
「高橋容疑者はことし2月15日、同じく逮捕された中村力容疑者(24)と共謀してトー横にいた少女を『うちに来る?』などと誘い、自宅マンションに連れ込みわいせつ行為に及んだ疑いがもたれている。少女は10代前半で、当時家出中でした。
捜査関係者によれば、少女は翌日に容疑者たちとトー横に戻った際、少女の家族に相談されて行方を探していた警察官に身柄を保護されたということです。男らは少女を未成年と認識していたとみられますが、今のところ認否は明らかにされていません」
新宿・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれるエリアには、コロナ禍以降に家出した少年少女らや身寄りのない若者らがたむろするようになった。周辺では市販薬を過剰摂取して陶酔感を得る“オーバードーズ”が若者の間で横行し、社会問題化している。
厚生労働省は薬物乱用の危険性を啓蒙するほか、2023年には乱用の恐れがある市販薬の20歳未満への販売について規制を強化するようドラッグストアなどに要求。2025年には医薬品医療機器法(薬機法)を改正して若年層への販売制限を盛り込んだ。
そんななか、薬を求める未成年らに薬の“横流し”していたのが“トー横のパンダ”こと高橋容疑者だという。過去にトー横に出入りしていた男性が明かす。