「……まさか、この取材ドッキリじゃないですよね?」
「ラジオですかね。4月上旬のある日、家で寝てたら、ラジオのディレクターが来て、パジャマのまま、羽田空港に連れて行かれました。北海道の釧路に降りて、そのまま根室半島の先端の納沙布岬に着いて、『ここで番組のタイトルコールしてください』と言われてやりましたよ。俺が起こされるところからラジオで流れてて、30分番組なのに12時間くらいかかって移動して、かなり編集されてました。ラジオは表情やリアクションが伝わらないから止めてくれって何度も言ってますけど」
──テレビだけに収まらず、ラジオでもダマされるなんて、ドッキリを極めた芸人にしかできません。
「ドッキリ芸人を極めた人なんて、いないでしょ!」
──ちなみにダマされたドッキリはもうすべて放送されましたか?
「いや、ダマされて半年以上経ってもまだオンエアされてない番組もあるので、現在進行形ですよ。……まさか、この取材ドッキリじゃないですよね? 小学館が俺を取材するかな?って思ってはいたんですよ。もうダマされすぎてわからなくなってる」
──これだけダマされると、日常生活にドッキリが侵食してきたりしますか?
「ドッキリというか、1回男性スタッフ数人にさらわれて知らない土地で解放され、自分で脱出して帰ってくる企画も過去にあったので、自分の家の前で5~6人がしゃべってるだけで、構えてしまうことはありますね。結局、そのときはただのおじさんたちが缶ビール飲んでいただけでしたけど」
──ドッキリの失敗例はありますか?