国内

《司忍組長の「山口組200年構想」》竹内新若頭による「急速な組織の若返り」と神戸山口組では「自宅差し押さえ」の“踏み絵”【終結宣言の余波】

六代目体制は20年を迎え、七代目への関心も高まる。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長

六代目体制は20年を迎え、七代目への関心も高まる。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長

 六代目山口組の一方的な宣言により10年に及んだ山口組分裂抗争が終結。あれから1ヶ月が経過した。六代目山口組は高山清司相談役から「若頭」を継いだ竹内照明若頭のもと、組織改編に精を出している。「まるでこの失われた10年を取り戻そうと言わんばかりの勢いだ」と実話誌記者は指摘する。

「竹内若頭は組織の若返りに注力しているように見られる。竹内若頭就任と同時に若頭補佐に昇格した加藤徹次・豪友会会長は50代と若く、他の2つの直参組織からも先代を総裁にし、若手を直参組長に昇格させている。

 さらに、5月に入っても落合金町連合の佐藤光男会長が若頭補佐に就任し、“幹部”職にも若手直参組長3人が昇格したと見られている。わずか1ヶ月ほどの間にこれだけ人事を行なうのは珍しく、六代目組長でもある司忍組長の意向も大きいだろう。

 今年創設110周年を迎えた山口組だが、150年、200年続く組織にという声が内部から上がっている」

 しかし、警察当局の視線は依然、厳しい。六代目山口組、抗争相手の神戸山口組、池田組、絆會らへの特定抗争指定は解除されておらず、見通しも厳しいようだ。

「指定は3ヶ月ごとに更新で、次回6月のタイミングではまず延長されるでしょう。焦点はその次の9月ですが、過去の例を見ると抗争終結から1年近く解除措置がなくてもおかしくはない。

 六代目側は傘下組織に“手を出すな”と厳命していますが、神戸山口組ら抗争相手も健在。双方に恨みを募らせている組員も少なくないでしょうし、突発的な事件が起きる可能性も否定できない」(全国紙社会部記者)

 予断を許さない状況が続くなか、大局に影響を及ぼしかねない事態が生じていることがわかった。前出・実話誌記者が語る。

関連キーワード

関連記事

トピックス

夜逃げした「郷土料理 たち川」に、食品偽装があったという(左はinstagramより、右は従業員提供)
「飛騨牛はホルスタイン、天然鮎は養殖モノ…」岐阜・池田温泉、町が委託したレストランで“食品偽装疑惑”「仕入れ先が減り、オーナー自らスーパーで割引の商品を…」【7月末に夜逃げしていた】
NEWSポストセブン
痩せる前のエヴィヤタルさん(インスタグラムより)
「弟はもはやガイコツ」「この穴は僕が埋葬される場所だろう」…ハマスが“人質が自分の墓を掘る”動画を公開し世界各国から非難噴出《飲まず食わずで深刻な飢餓状態》
NEWSポストセブン
本州に生息するツキノワグマ。体長120~180センチほど。最近では獣害の被害が増えている(イメージ)
《襲われる被害が多発》クマに悩まされる養蜂家たちが告白 「今年はあきらめるしかない…」「槍を作って山に入るヤツもいる」
NEWSポストセブン
デコラファッションで小学校に登校していたいちかさん、中学生となり衝撃の変貌を遂げていた…!
《デコラ小学生が衝撃の変貌》グリーン&ゴールド髪が“黒髪少女”に大転身「ほぼスッピンのナチュラルメイクで中学に登校する」意外な理由とは
NEWSポストセブン
昨年に第一子が誕生したお笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行、妻・沢井美優(右・Xより)
《渋谷で目立ちすぎ…!》オレンジ色のサングラスをかけて…ティモンディ・高岸、“家族サービス”でも全身オレンジの幸せオーラ
NEWSポストセブン
“原宿系デコラファッション”に身を包むのは小学6年生の“いちか”さん(12)
《話題のド派手小学生“その後”》衝撃の「デコラ卒アル写真」と、カラフル卒業式を警戒する学校の先生と繰り広げた攻防戦【『家、ついて行ってイイですか?』で注目】
NEWSポストセブン
収監の後は、強制送還される可能性もある水原一平受刑者(写真/AFLO)
《大谷翔平のキャスティングはどうなるのか?》水原一平元通訳のスキャンダルが現地でドラマ化に向けて前進 制作陣の顔ぶれから伝わる“本気度” 
女性セブン
「池田温泉」は旅館事業者の“夜逃げ”をどう捉えるのか(左は池田温泉HPより、右は夜逃げするオーナー・A氏)
「支払われないまま夜逃げされた」突如閉鎖した岐阜・池田温泉旅館、仕入れ先の生産者が嘆きの声…従業員が告発する実情「机上に請求書の山が…」
NEWSポストセブン
バラエティ、モデル、女優と活躍の幅を広げる森香澄(写真/AFLO)
《東京駅23時のほろ酔いキャミ姿で肩を…》森香澄、“若手イケメン俳優”を前につい漏らした現在の恋愛事情
NEWSポストセブン
柳沢きみお氏の闘病経験は『大市民 がん闘病記』にも色濃く反映されている
【独占告白】人気漫画家・柳沢きみお氏が語る“がん闘病” 今なお連載3本を抱え月産160ページを描く76歳が明かした「人生で一番楽しい時間」
週刊ポスト
芸能界の“三刀流”豊田ルナ
芸能界の“三刀流”豊田ルナ グラビア撮影後に語った思い「私の人生は母に助けられている」
NEWSポストセブン
ラーメン二郎・全45店舗を3周達成した新チトセさん
「友達はもう一緒に並んでくれない…」ラーメン二郎の日本全国45店舗を“3周”した新チトセ氏、批判殺到した“食事は20分以内”張り紙に持論
NEWSポストセブン