「誤解を招くような軽率な行動」と説明したベッキー
そして「誤解」という言葉を使って釈明したこと。誤解という表現だと、そちらの受け止め方が違う、あなたが勘違いしているといっているようなものだ。誤解ならば、それを解く必要があるが、彼らはそれをしなかった。そうすると会見を見聞きしていた視聴者らにある心理的傾向が生じやすくなる。これは永野さんのケースでも同じだ。
永野さんも『オールナイトニッポンX』で、「誤解を招くような軽率な行動をした」と釈明。誤解という言葉を使って一方的に釈明しただけで、質疑応答はなし。田中さんとの手つなぎショットや、田中さんが泥酔状態で泊まったという事実は、”誤解”という形で一方的に片づけられても、もやもやと消化不良をおこした人が多かったのだろう。そしてこういう説明不足の中途半端な状態が、その時の印象を強くさせ、人々の関心を引き続けることになる。「ツァイガルニク効果」の所以だ。
この効果は、達成できた物事より、達成できなかった、できていない事柄の方が気になりやすく、記憶に残りやすいというものだ。仕事や作業はキリのいい所で終わらないと気になってしまうし、映画や連続ドラマの続きが見られなければ、先が気になるものだ。成就した恋より、片思いの恋の方が印象に残りやすいといわれるのも、この効果が関係しているという。3つのケースのように、説明不足のままの疑惑では、本人の口から話をしてほしい、本当はどうなのか聞きたい、という欲求を世間に抱えさせたままになってしまう。
もちろん“人の噂も七十五日”という諺があるように、世間に広まった噂も時間の経過とともに忘れ去られてしまうものだ。世間が忘れるまで何事のなかったように振る舞うこともできるだろうが、それまでのイメージとギャップがあればそれも難しい。”清純派”のイメージが強い永野さんにそれはそぐわないし、そのように振る舞えば振る舞うほど、彼女のイメージは壊れてしまうだろう。
5月19日に放映されたTBSの日曜ドラマ『キャスター』。阿部寛さん演じるキャスターの新藤が、永野さん演じる演出の崎久保に「だいたい幼稚園で習わなかったか?人のものを盗ってはいけないと」というセリフがネット上で話題になってしまった永野さん。疑惑騒動はまだまだ長引きそうだ。