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【吉沢亮の演技が絶賛】歌舞伎映画『国宝』はなぜ東宝の配給なのか 松竹は「回答する立場にはございません」としつつ、「盛況となりますよう期待しております」と異例の回答

6月6日から公開されている映画『国宝』(インスタグラムより)

6月6日から公開されている映画『国宝』が大ヒット(インスタグラムより)

 6月6日から公開されている映画『国宝』での出演俳優たちの演技が「圧巻」だと大きな話題となっている。俳優・吉沢亮(31)が演じる主人公・喜久雄は任侠の家に生まれるも、その美貌と女形の才能を上方歌舞伎名門の当主・花井半二郎(渡辺謙・65)に見込まれ、半二郎の家へと引き取られる。その後、半二郎の実の息子で宿命のライバルとなる花井家の御曹司・俊介(横浜流星・28)としのぎを削りながら「芸の道」を究めていくというものだ。芸能関係者はこう言う。

「主演の吉沢亮さんの演技がとにかくすごい。歌舞伎という世襲の世界で揉まれていく喜久雄が、ライバルの俊介に『お前の血を飲ませてくれ』と言う場面は鬼気迫る様子で鳥肌が立ちました。また、同作のなかで吉沢さんが演じる歌舞伎の演目はどれも難しいものばかり。それなのに歩き方から手の先の動きまでリアルだと絶賛されています」

 歌舞伎俳優の市川團十郎(47)も自身のXに〈俳優の方々が、1年以上も稽古を重ね 撮影に挑む、そういう姿勢 一つのものに取り組む姿勢。それにより生まれる世界 そこに人々は共感と感動を観る。監督はじめ 関係者全ての方々に賞賛。#国宝 是非ご覧ください。などと私がいうのは可笑しいですが笑 観てほしい作品です。歌舞伎役者として思いました〉と思いを明かした。

 だが、気になるのは「歌舞伎」をテーマとした本作の配給が歌舞伎の興行を一手に担ってきた「松竹」ではなく「東宝」だということだ。ベテラン演芸記者が背景をこう解説する。

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