緊迫した事件現場
「警察車両が何台も…」「警察犬が来た」
「日曜日(6月29日)の15時半くらいかな。パトカーがうちの前に停まったなと思ったら、あっという間に規制線が張られていました。警察車両から鑑識らしき車まで次々と現れて、それが10台ぐらい大通りに並んで……。犯人を探すためか、大きい警察犬まで来ていましたよ。警官が『死傷者が』『遺体』などと無線で話しているのを聞いて、これはただ事じゃないと思いました」
この男性は、東川さんの存在を認知していたという。さらにこう続ける。
「うちの前にあのアパートの駐車場があるんですよ。そこに岐阜ナンバーの黒い軽自動車が停まっていました。あまり見かけないナンバーだったから、よく覚えてる。この辺りは車がないと生活しづらいから、彼女はあれに乗って出勤していたと思いますよ。今はもうないから、親御さんが持って帰ったのかもしれんわ。
しかし、事件なんて滅多にないから怖いね……。なんで殺されないといけなかったんだろう」
亡くなった東川さんは岐阜県出身。県内の商業高校を卒業後、大手流通会社に就職し、愛知県豊田市内の系列店で働いていた。そこへ安藤容疑者が昨年末、短期アルバイトとして採用。2人は徐々に仲を深め、今年春頃から交際していたとみられる。
NEWSポストセブンが東川さんの地元を訪れると、知人らは動揺を隠せない様子だった。孫が東川さんと同級生だという女性が語る。