韓国・李在明大統領の黒い交際疑惑(時事通信フォト)
公職選挙法違反をはじめ複数の裁判を抱える韓国の李在明大統領(61)。ただでさえ司法リスクを抱える政権にとって、“アキレス腱”になりうると指摘されているのが李氏の黒い交際疑惑だ。
「問題となっているのは、韓国のマフィアとの関係を疑わせるツーショットです。数年前に流出したものですが、大統領に就任したことで改めて注目されているのです」(在韓ジャーナリスト)
その写真は京畿道城南市長時代(2010年~2018年)に撮影されたもの。市長の執務室で机に土足の足を乗せてふんぞり返る男性と、傍らで微笑む李氏が映されている。
「この男は城南市を拠点にする暴力団『国際マフィア派』の構成員だと報じられました」(同前)
李氏は執務室で撮影した写真であることは認めつつ、男は英語講師だと反論したが、国際マフィア派との蜜月を示す情報は他にも複数あるという。韓国政界に詳しいジャーナリストの李策氏が語る。
「甥がかつて国際マフィア派の構成員だったと報じられており、2021年には獄中の国際マフィア派の元幹部が李氏に現金5000万ウォンを渡したと告発したこともある。先の大統領選で野党に転じた『国民の力』は、過去に李氏と国際マフィア派の関係を追及しており、朝鮮日報や中央日報といった全国紙もこの問題を報じてきました。しかし、李氏は事実無根と主張するばかりで疑惑に正対してこなかった」
だが、李氏が大統領となったことで状況は変わった。前出の在韓ジャーナリストが語る。
「一国のトップの黒い交際となれば、これまでとは重みが違う。李氏を引きずり降ろしたい『国民の力』にとって、格好の追及材料になると見られている。国際マフィア派との関係が再び国会の議題に上がることは十分に考えられます。
また、李氏は権力を握ると“都合の悪い協力者”を切り捨てる非情の人だと評されている。大統領就任で手のひらを返された関係者による告発が相次ぐのではないか。政権内からはそんな懸念も聞こえてくる」
疑惑まみれの大統領が岐路に立たされている。
※週刊ポスト2025年8月1日号
市長執務室での疑惑の写真(オンラインコミュニティより)