今年5月現職を打ち破り初当選した(Xより)

今年5月、現職を打ち破り初当選した(Xより)

「証書の真贋について深掘りする気はない」

「証書に関しては完全に弁護士が証拠保全で金庫に入れちゃっているので、誰も触れられない状態になっているんです。告訴された時の証拠保全となると、そこに関してはもう弁護士の判断になってくるので、必要だとなれば調査すべきところには提出します。

 私すらもう資料は見られないし、記録も写メもとっていなかったから……。細かいことを聞かれてもどういうものだったか覚えていないんです」

 記者が議会で問われている“証書”の真贋について尋ねると、「私はもうそこを深掘りするつもりはない」と何度も繰り返した。

「もう30年くらい前のことですからね。そこを争ってももうその記録が残っているのかどうか……。デジタルじゃない時代なので、ちゃんと残っているのかもわからないし。大学もお話ししてくれる範囲でしか説明できないでしょう。

 卒業していない私が言うのもなんですけど、大学が1から10まで説明するっていうのは難しいと思うんですよね。責任問題にもなるし。私以外にもそういう方が何人いるのかもわからない。やっぱり慎重になるでしょうね。

 でも、詮なきことだと思いますよ。そこ自体を掘ってもこっちが(在籍を)証明できないですし、向こう(市議会議長たち)はその気が満々で、確証がないうちから『偽造だ』と言ってきましたが、私自身はそこを深掘りする気はないし、ただのゴシップネタでしかないので。まあマスコミネタとしてはね、面白いですよね」

 一方で、こうも続けた。

「私も、もとからしっかりと確認しておかなければならなかったという話ですね。それに反論する義理はないです。素直にみなさんにご迷惑をおかけしているので、素直に謝るべきところは謝りたい。本来の話はそこだけじゃないですから、私としてはそこに時間をかけてということはいたしません。すべきことはしますけど」

“証書”の真贋を争うつもりはないと語った田久保市長。続く記事では、“チラ見せ”などについて明かしている。

後編に続く)

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